ブログ仙岩

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歎異抄の謎

2020-04-16 05:34:07 | エッセイ
五木さんの「歎異抄の謎」を読んで、今、コロナウイルスの感染時代に「歎異抄に噛むか、噛まれrか」、コロナに置き換えてみても、鬱が酷くなるばかり、米軍基地で起きた高級将校の乱射事件、五木さんが気にしたことは、その将校は精神科の軍医だったことです。
プロレタリア文学の代表「蟹工船」、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」「罪と罰」「悪霊」「白痴」など、人間の魂の恐慌、金融崩壊の経済、しかし、心の恐慌、人間中心の世界が、感染菌という見えない相手と戦う鬱の戦争です。
親鸞は、心の闇を徹底的に見つめる歎異抄、人間の罪を勇気をもって極限まで追求した人です。
歎異抄は、人の心をつかむ力があり、読めば読むほどわからないところが出て来る。悪人は誰か、宿業とは、善悪の区別、浄土とは、還相とは、そして信じるとはどういうことなのか、
座禅の世界に飛び込まずして、本当の空が分からない。
唯円と蓮如というフイルターを通しての親鸞の本当に言いたかったことはグレーゾーンになっている。