梅雨が開けると、さすが暑い日が続く。
海岸に涼を求めて、5類移行人がやってくるようになった。
県内の海水浴は明治30年代、四倉海岸で行われた「潮湯治」が始まりとされている。
白い広々とした砂浜は今年も人気があり、今月15日海開きが行われた。
震災7.5mの津波で、トイレやシャワー施設が壊れ海開きは2年間断念し、その後のコロナで2年続けて断念した。
住民は海岸のゴミ拾いや草刈りを続け、今年は半世紀ぶりの海の家が開かれた。
しかし、大切な人を失った辛い体験を思い出したくないと、今も海を避ける人もいる。
海水浴は、それぞれの人の「心の湯治」でもある。23日福島民報あぶくま抄より。
しかし、海に囲まれた日本列島、遠い昔から海水に浸り、傷などを癒していたことは想像できる。
江戸時代には、海水治療即ち海水風呂に浸る。幕末にはオランダなど外国の医師から「潮湯治」らしきものが伝授。
明治になって各地に広がり、鉄道の普及でさらに地方に広がった。
写真は2014.8.13撮影四倉海岸の様子で、震災後の海開き。トイレ、シャワーが出来て、監視屋台も見える。