4/14日(日) 昨日の土曜日、遅まきながらの花見の宴。と、云うよりは『ホタルイカ』を食す会と云うべきか。毎年この季節、H女史の計らいで、花を見たり季節のホタルイカを食す催しを開いてくれる。
これまで客となるのは私とHIROさんの二人であったが、昨年から二人は同じ屋根の下で暮らすようになった。そんなことから私一人、客のようなものであるが・・・。
女史が心を込めたであろう料理を頂きながら、お酒を頂戴した。小金井駅からほど近きた路地奥に在る住いは、閑静で、大人の隠れ家のような雰囲気がある。
ゆったりとして居心地のいい居間のテーブルには、木瓜の花が活けてあった。庭に木瓜の大きな木がある。HIROさんが二階のベランダに出て伐ってきたのであろう。
沢山の料理に満腹となり、懐かしいCDなどを聴きながら寛ぎ、たおやかな時の流れの中で至福の時間を過ごした。
『わくわく庵』
料理と云えば、10日(水)の取材先が料理に関することであった。山口県山陽小野田市の郊外でランチタイムだけに営業している「わくわく庵」と云う店である。
完全予約制の店は、満席続きとのこと。予約の取れないレストランと云うところである。三井さんご夫妻が三年前から営んでいる。
月替わりのメニューだが、一種類のみを供している。一年近く前になるが、昨年の6月に「人生の楽園」というTV番組でも紹介された店なのだ。
三井さんとは十数年前に一度お会いしている。その時はN社の社員であったが、里親として児童施設から小学生の子供を引き取り養育していた。そのことについて話を聞きに行った。この話は後日、HIROさんが「家族冒険者たち」というタイトルで物語を記した。
退職後のセカンドライフとして、奥さんと始めたレストランは、当初の近所の人たちとの集いの場と云う枠を大きくはみ出して、数か月先でないと予約が取れない店になlった。10席から始まったカフェ店は、四十数席まで広がり本格的なランチを提供する。
その品数の多さ、多様さには驚かされた。ランチの食事の後にデザートセットが出るが、これだけでランチ料金が十分に頂ける内容である。三井さんが工夫を凝らした庭が、料理を、食事をする雰囲気を際立たせている。
メインの豊後牛 デザートセット
ご主人と十数年前にお会いした時のこと、レストランの庭造りから造作と何でも手がている木工のことと話は尽きなかった。それにつけても、これだけの料理を出して1380円(先月まで1180円だった)、これでは利益があろうはずがないと心配になった。
『儲けようと思ってない、客さんが喜び、会話を楽しんで下されば」と、奥様の言葉である。
生憎、天気の方が嫉妬したのか取材途中強風と大雨が襲ってきた。それでも外に出る頃合いには上がってくれた。三日間の取材の旅、寒くて生憎の天候であったが、撮影や大事なポイントで雨は遠慮をした。