12/8(日) 金曜日、夜に予定されていた某制作会社の代表との意見交換会が、先方の都合で延期の申し出があった。その直後に「美味しいお店を、教えて」の書き込みを発見した。この日札幌から旧知の二人組が上京し、八丁堀のホテルに滞在するとのことである。
上手い具合に夜の日程が空いたものだ・・・『美味い店は知らないが、安酒場なら知ってる。東京に着いたら連絡をするように』と返事した。夕方6時過ぎにホテル着との連絡あり。
「ちょっぷく」の店長・山ちゃんが、この日から店に出ると、前日にお見舞いの礼を伝いながらの連絡があった。二人組を迎える前に「ちょっぷく」を覗き、山ちゃんの様子を伺いながらワインを二杯きこしめた。顔色は良いが、右足が不自由なままだと言う。『あまり無理すんな』と激励し、店を後にした。
八丁堀のホテルの天空に三日月がくっきりと浮かんでいた。今年6月、札幌に立ち寄って以来の再会となるS&N女子の二人組と顔を合わせた。さて、何処で飯にするかと思案するが・・・。二人から特にリクエストはない上、居酒屋が好きだと云う。これで決まりだ、人形町・安酒場巡りと云うことにした。貧乏オヤジが何時も行く、安酒場だ!
一軒目は蕎麦の「高松」へと案内。「東京の人は、蕎麦屋で一杯やるんだ」と、妙に感心される。札幌では差し詰めラーメン家で呑むようなものか?珍しく天麩羅やカツ煮と、高価格帯を奮発した。そして、二軒目は「ローカーボ」へと向かった。
ガラ空きだったのでオーナーのIWASEマスターを相手に、二人組も盛り上がる。明日の予定は?となり、午前中に築地を案内することが約定なった(この時に、マスターもご一緒するように勧めたらしい)。遠来の友人を迎え、こうして徐々に江戸の夜は盛り上がっていった。はず?
次の店は、カラオケでもやろうぜと、「Seiju」にした。ここも何時も客は少ない、一人だけであった。心置きなく唄ってくれと、マイクを渡したが、何を唄ったかは殆ど記憶なし。もう可也酔っていたんだろうな。ママさんから「電車が終わるので、この曲でお仕舞ね」と云われる始末。
八丁堀駅のホームに二人を残し、乗り換えの中目黒では、混み合う最終の中華街行きに割り込んだのであった。ご帰還は、24:40分であった。
翌土曜日、確か十時に出陣と言ったはずと、出掛ける準備をした。Sさんの携帯に連絡を入れると「私は準備OKだけど、Nさんが携帯に出ないのよ。昨夜は具合が悪そうだったから未だ寝てるんじゃないかな・・・」。どうやら二日酔いらしい。『じゃ寝かしといて、一人で築地駅まで来たら』と、駅で待ち合わせとなった。
IWASEさんは、築地の十字路で待っていた。滅茶混雑の場外、場内を案内する。場内のどの店も一杯、満杯。空いていると目星の店で、ブランチのフライ物を肴にビールをやるが、ここも満席状態がつづく。後からの客はビール売り切れと云われていた。仕上は「愛養」でコーヒー&ゆで卵。場外市場の卵焼き「松露」で、Nさんへと、Sさんがお土産を買った。優しいね~。
これで築地市場散策を終え、夜、渋谷「奈加野」で落ち合うこととした。
そして18時、私は奈加野に陣取って炭コンロを前にしていた。北海道には鮎がいない。そこで、冷凍しておいた自家製「鮎開き」を焼こうと待ちかまえた。店主のNAKANOさんが来て「焼こうよ」と迫る。持ち込みだし少しは味見をさすかと、二人が到着前に焼いたのであった。
『生き返りましたか?』とNさんに訊くと、大丈夫ですと、すっきりした返事が返ってきた。午後からは二人で、上野公園や歌舞伎座・銀座を散策したとのこと。中華街へも行きたかったが断念したそうだ。鮎開きを焼き、クジラのさえずり、竜田揚げと珍しげなものを出した。仕上は「つみれ鍋」で、ウドン・雑炊のダブル仕様。
呑みの方の仕上は、m、kansoにてハイボール。「東京は人が多い」が、二人の感想であった。
今回上京したお二人は、札幌の友人T女史の仲間である。私が訪札すると、何時もご一緒下さり、おまけに何かとお気遣いをくださる。楽しく、愉快な、齢若の友人と云えよう。また遊びにおいで、次はTakashimaも誘って・・・。