12/12(木) 昨夕、クライアントの若い人が退職するとのことで挨拶に来てくれた。否、正確に云うと、退職するとの挨拶メールが届いたので『遊びにおいでよ』と、返信したのだ。そんな次第で、仕事の整理もついたからと昨夕に来てくれた。
先ずは、暇な私が甘酒横丁などを案内し、オヤジ達に人気の居酒屋「笹新」で一献となった。この店は、大皿に載せた煮魚、煮物に刺身と、なんでも旨い。客人のN君は「美味しいですね」と食べてくれる。未だ、次の仕事先は決まっていないとのことだが、幾つかの候補は有る様子。ビール・焼酎を傾けながら、オヤジの若かった頃のこと、サラリーマン人生など語った。失敗話から笑い話ばかりだが。
混み合ってきたので河岸を変えた。銀座辺りの店にでもと考えたが、うちのスタッが後から来たいと云うので人形町・安酒場巡りにした。何時もの店「ローカーボ」に着くと、スタッフのFが既に待っていた。暫くしてTOKIOからも何処に居るのかと、連絡が入った。クライアント担当をしている、FにTが揃い、酒を飲む。マスターも加わって、にぎやかな酒となった。
頃合いを見計らい「ちょっぷく」へと流れる。この頃になると、話の内容など殆ど記憶なし。大したことは言ってないだろう、仕事が定まったら、また遊びにおいでよ。そんなことを云った記憶が、かすかに残っていた。滞空時間が長いと、気を付けていても酔う。昨夜も酔っていた・・・。
己の人生を、創造する心意気や良し。彼の自立した未来と旅立ちにエールを贈ろう。
-夢、出口なしー
酔っていた所為か、夢見は最悪だった。急で狭い、凸凹の山道を車で下っていた、ヘヤピンカーブだ、これをゆっくりとまわった。何故か運転しているのは義弟で同級生のHIROKATUだった。私ならこのカーブは曲がりきれない、など助手席で思っている。今度は、道が大きくえぐれているヶ所に差し掛かった。山側に寄ってゆっくりと進むが、車がじわじわと傾きはじめた。車はクリーム色のワゴン車で、後ろの席には母が同乗していた。
横倒しになった車を起していた、何とか立て直して進むと、道は更に狭くなり行き止まりになった。そんな行き詰った夢、出口のない二本立てに、主役のように母が出ていた。「もう少し、帰省の間隔と回数を増やしてやらなければいかんかな」後味のよくない夢から醒め、そんなことを思った。
すっきりとしないままに出社、誰も居ない事務室のエヤコンを入れる。小さなベランダに出て、タバコに火を点ける。紅葉した銀杏並木の先に高速道路が、更に先には日本橋の新しい高層ビルが並ぶ。初冬の江戸の風景は如何か・・・。