2/22(水) 五日ぶりの弁当作りとなるが、一人分の弁当だ。六時半過ぎに台所に入り、一つ弁当の為に先ずは飯を炊く。菜は冷凍食材の中から鶏とホタテ、豚小間を取りだした。野菜は、レタスとエノキ・タマネギにした。後は、卵をどう使うかである。
二階から降りたきた家人に『今日は、ゆっくり弁当を食べる時間は取れるのか? 』と、訊くと「時間がないんで、軽くていいわ」と返ってきた。が、既に船は岸壁を離れており戻れないのだ。
今日のメニューは、揚げ物が「鶏唐揚&豚小間の素揚げ」、「豚小間と野菜の炒め物」、「ホタテのソテー」である。卵焼きはオムレツ風にした。レタスは千切って菜の下敷きと間仕切りに使った。以上、簡単な弁当ながら量は十分である。
一つ弁当と云うのは物足りないが、こればかりはどうしようもないのだ。残った菜は、私の胃袋に収まった。
―ほめほめ詐欺、とやらが・・・―
世の中には「ほめほめ詐欺」とか「ほめ商売」とか云うやつがあるそうだ。振り込め詐欺ではあまりにも見え見え、そこで半ボケや気弱な年寄りを相手に、趣味のことを誉めあげて、新聞・雑誌の掲載や展示会への出展と云う仕掛け。程々の金額(平均二十数万円らしい?)を提示して、老人の虚栄心や名誉欲を満たして金を巻き上げる。ようだ。ネットを諸々さがした結果、そんなビジネス?(年寄り相手の詐欺)が、横行しているのを知った。
未だ若い俺が、なぜそんなことを調べたか? 来たるべき本ボケに備えたわけじゃないよ。我が田舎に、独り暮らしの老婆がいるのだが、これがその「ほめ殺しならぬ、誉め商売」の餌食になっている。と、こっちは思うのだが、当の老婆は虚栄心やらをくすぐられてそうは思ってないのだから始末が悪い。
ネットによると十年も前から、俳句や短歌・絵画を趣味とする老人を相手に、「素晴らしい作品ですね!是非新聞、雑誌で紹介したい」などの電話勧誘で、釣り上げるとのこと。暇で淋しい思いをしている老人を、優しく言葉巧みに持ち上げて銭を振り込ます。消費者センターや役所にも苦情が随分寄せられたと知った。
その誉め殺しならぬ、褒め誉め商売の亜流か本流か。そのボケ老婆は俳句とやらを少々嗜んでいた。俳句同人の会員になり、自費出版の句集を出しもした。何処でそれが目に留まったのか、或る日、家電話が鳴り取った。自作の俳句を「素晴らしい句ですね、いい趣味をおもちですね。」とか言われたのだろう。挙句に「俳句を展示し、グラスに句を彫って届けます。子孫への記念に残しませんか」とかの甘言。
ボケていながら、虚栄心が残っている老婆は、これでいちころ。クアラの空港で起きた毒殺事件よりも、ネタも顛末も簡単・自明。詐欺であろうが詐欺でない、詐欺は詐欺でも白か黒か、灰色の羽根のサギだろう。と、吾輩は賢察するが、検察に召捕って欲しいネ。「黒白とほめ色問わば灰色と」いい川柳だ!
てなことが、今回の帰郷で判明した次第。財布の紐とケツアナの緩みきった婆さんは始末が悪い。実は昨年の夏にも同じことが、同じとこからあって断った。向こうの会社に電話をし、今後一切止めてくれと。「わかりました」との返事だったが、その手は桑名の焼芋だった。で、改めて連絡をし、今回は書面でも送付したが、その効き目や如何に?
これまで、少なくとも50~60万円は出してるだろう。それで干からびた虚栄心が満たされれば安いもんかもしれないが、この手の商売は生きている限り続く。何度言っても、コロリと騙される。問題は、ボケている老婆は騙されていると思っていないことだ。所以に、始末が悪い!
世の中には財布の紐が緩い、虚栄心を纏ったまんまの輩が多い、故にこの商売が成り立つ。でもネ、半ボケの老人を相手にしちゃイカンザキだぜ。天に代わって、俺が討つ! しかねえか・・・・・。
今回は、渋谷区に在るその褒め殺しビジネスの社名公開は控えよう。されど未だ続くようなら、公開の鞭打ち刑に処す所存だ。