久しぶりに奈良へ行ってきました。
天気がいいのはわかっていたけど、暑いくらい。
日陰のない奈良公園には行く予定なく正解でした。
目的はインドア、
奈良県立美術館で開催中の、
「藤城清治 光と影のファンタジー」
数年前に西宮大谷記念美術館で行われたときも見に行ったのですが、
今回はさらに多くの作品が見られたのではないかと思います。
普通の絵画展と違って、
影絵なので光を当てる装置が必要です。
展示スペースは狭くなりがちですが、
その分、迷路のようになっているのもちょっとした楽しみです。
88歳・米寿の記念ということですが、
今もなお新作を発表し続けるアーティストです。
最近話題の『三春の滝桜』や、
ご当地もので奈良の風景をモチーフにした作品もありました。
そして、『マボロシの鳥』のコーナーも。
また、私たちの年齢には懐かしい『ケロヨン』だって健在です。
ケロヨンといえば…
以前ある商社から依頼があり、私の勤める会社で、
ケロヨン・プリントTシャツを生産することになりました。
それにあたって、
忠実なカラーを再現してほしいという希望で、
藤城清治先生自ら貴重な資料を送って下さったのでした。
それはお手元にもう1冊しか残っていないという冊子。
残念なことに、その仕事は途中で絵柄が変更になり、
先生のご厚意を生かすことができませんでしたが。
そんなことから思うと、
ケロヨンを描くセロファンは何十年も同じものが使われていることになります。
一般人はセロファンなんて小学校以来触れることはありませんね。
商業的なデザインとなると、これもコンピュータでどうにでもなります。
セロファン業界を支えている人とも言えるのではないでしょうか。
ケロヨン色は永遠に不滅!
藤城清治ある限り!