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ひまわりさんの日々の信仰日記と再臨信仰のエッセンスについてご紹介しています

聖書に預言された世界の歴史  第12回

2016年04月07日 | 日記

6、第二):メディアとペルシャ

 「見よ、第二の獣は熊のようであった。これはそのからだの一方をあげ、その口の歯の間に、三本の肋骨をくわえていたが、これに向かって『起きあがって、多くの肉を食らえ』と言う声があった」(ダニエル7:5)。ししのほどの威厳は持っていなくても、粘り強くて引くことのない勇気と残忍な特徴を持った熊は、メディアとペルシャを象徴するのに適切です。一度制定したら永遠に変更することの出来ない、メディアとペルシャの愚かともいえる法律の性質は熊の特性をよくあらわしています。

「からだの一方をあげ」ている姿は、この国がバランスの取れない二つの国で成り立っていることを表しています。2章で銀の胸と腕として象徴されたメディアとペルシャは、王国がここでは体の一方をあげている熊として表徴されました。メディアとペルシャは二つともインド‐ヨーロッパ語族の兄弟関係の国でした。歴史の初期にはメディアが主導権を握っていましたが、ペルシャのクロス王が起こることによってメディアはペルシャに吸収されてしまいました。熊の「口の歯の間に、三本の肋骨をくわえていた」という表現は、メディアとペルシャによって征服される国、すなわちリディア、バビロン、エジプトの終末をあらわします。「多くの肉をくらえ」という命令は、ペルシャが西方の国の大遠征でバビロンよりさらに多くの殺戮(さつりく)を繰り返した残忍な戦争の事実を物語っています。

しかし天の定めた時間になると、ギリシャ文化の地域から驚くべき猛将が世界の制覇を夢見ながら現れます。彼がまさしくアレキサンダー大王でした。ペルシャの最後の王であったダリヨス三世は、アレキサンダー王の侵攻に備えて非常に強い軍隊を養成しましたが、アレキサンダー王との熾烈な戦闘に惨敗することで、あれほど強力な力を持っていたペルシャ帝国も歴史の表舞台から消え去ることになりました。