4.二段階で来臨されるのではない
使徒パウロは、キリストの再臨に備えられなかった者たちの最後の運命について、次のように記録しています。「それは、主イエスが炎の中で力ある天使たちを率いて天から現れる時に実現する。その時、主は神を認めない者たちや、わたしたちの主イエスの福音に聞き従わない者たちに報復し、そして、彼らは主のみ顔とその力の栄光から退けられて、永遠の滅びに至る刑罰を受けるであろう。その日に、イエスは下ってこられ、聖徒たちの中であがめられ、すべて信じる者たちの間で驚嘆されるであろう――わたしたちのこのあかしは、あなたがたによって信じられているのである」(Ⅱテサロニケ1:7-10)。義人たちが栄光を受ける時に、主の恩恵を拒否した者たちは、主の光によって死を迎えるのです。
この聖句は、数百万のクリスチャンを誤った方向に導いている大きな欺瞞を暴露しています。聖徒たちの昇天については、秘密めいたものは何一つなく、いわゆる"秘密携挙"は一つの妄想に過ぎないのです。私たちが少し前に読んだ明確な聖書の言葉のように、義人が永遠不滅の体を授かると同時に、悪人は審判を受けるのです。キリストの降臨は二段階で起きるという話をするクリスチャンがいますが、彼らの主張をはっきり裏付ける言葉は聖書のどこを探しても見つかりません。最も人気のある教えである"秘密携挙"すなわち、イエス様が世界に終末が訪れる7年前に来臨され、義人を秘密裏にそっと天へ連れて行かれるという概念は、明確な聖書的裏付けがどこにもありません。義人たちの秘密の携挙から7年間、悪人たちが地上で生き続けるという教えは聖書にはない仮想のお話です。パウロは、"イエス様が降臨され、彼の聖徒たちに栄光を与えられる時"、悪人たちは死を迎えると言いました。
どれほど真理が歪曲されていることでしょうか?キリストが降臨される時には、悪人たちもまた、イエス・キリストを見ることになるのです。パウロは、「二度目に現れて(Will Appear)」(ヘブル9:28)と言い、ペテロは「大牧者が現れる時には(Appear)」(Ⅰペテロ5:4)と言いました。もし、主の来臨が秘密めいたことだったり、目に見えないことだとしたら、彼らは「現れる」とは書かないはずです。パウロと彼の同僚が海で暴風に遭い、暗闇の中に置かれた時、「幾日ものあいだ、太陽も星も見えず(Appeard)、暴風は激しく吹きすさぶので、わたしたちの助かる最後の望みもなくなった」(使27:20)と表現しました。現れるということは、目に見えるということを意味しています。では、イエス様が降臨される時、目に見えるように「現れますか?」「現れませんか?」多くの聖書の言葉が、主は「現れる」と言っています。聖書を信頼しますか?もしくは、自分がが信じたいことを支持するために"現れる"という言葉を、"現れないでしょう"という意味に解釈しますか?