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ひまわりさんの日々の信仰日記と再臨信仰のエッセンスについてご紹介しています

聖書に預言された世界の歴史  第14回

2016年04月09日 | 日記


8、第四非常): 帝国

「その後わたしが夜の幻のうちに見た第四の獣は、恐ろしい、ものすごい、非常に強いもので、大きな鉄の歯があり、食らい、かつ、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた。これは、その前に出たすべての獣と違って、十の角を持っていた」(ダニエル7:7。)

この国の出現について天の解釈者(天使)は、このように説明します。「彼はこう言った、『第四の獣は地上の第四の国である。これはすべての国と異なって、全世界を併合し、これを踏みつけ、かつ打ち砕く」(ダニエル7:23)。ダニエル2章ではローマ帝国の強力な勢力を「第四の国は鉄のように強いでしょう。鉄はよくすべての物をこわし砕くからです。鉄がこれらをことごとく打ち砕くように、その国はこわし砕くでしょう」と描写しました(ダニエル2:40)。7章では「その後わたしが夜の幻のうちに見た第四の獣は、恐ろしい、ものすごい、非常に強いもので、大きな鉄の歯があり、食らい、かつ、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた」と描写しています(7:7)。

イタリア半島で起こされたラテン民族の鋼鉄のような意志は、幾度かの戦争を経て、当時のあらゆる文明世界すなわち、南部ヨーロッパ、フランス、イングランド、オランダ、スイス、南部ドイツ、ハンガリー、トルコ、小アジア全地域、アフリカ北部を征服しました。その当時、ローマの強力な統制と軍事力から逃れることの出来る国はありませんでした。ローマに抵抗することは破滅を意味していました。ところで、前に出た三つの獣の場合には、ダニエルがその姿に相当する動物の名前を探して描写しましたが、第四の獣の特徴は、熊、しし、ひょうのような特定の動物の名前で表現する代わりに「恐ろしい、ものすごい、非常に強いもの」として描写しました。それはなぜでしょうか?なぜ、第四の獣の持つ性質に、ダニエルはあれほど驚いたのでしょうか?それは、ローマの鉄釘とハンマーによってイエス・キリストが十字架で死なれたからです。またヤコブ、ぺテロ、パウロのような使徒たちが、ローマの弾圧によって殉教しました。さらに、200年以上続く迫害を通して、数えきれないほどの神様の民が、財産と命を失ってしまいました。これらのひどい光景が彼をあれほどまでに悩ませたのです。神様の民に加えられるサタンの迫害の激しさに、ダニエルの心は苦しみます。「そこで、われダニエル、わがうちなる霊は憂え、わが脳中の幻は、わたしを悩ましたので」(ダニエル7:15)。

ダニエルは第四の獣が以前に出たすべての獣と異なっていて、十の角を持っていると言いました。「その後わたしが夜の幻のうちに見た第四の獣は、恐ろしい、ものすごい、非常に強いもので、大きな鉄の歯があり、食らい、かつ、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた。これは、その前に出たすべての獣と違って、十の角を持っていた」(ダニエル7:7)。24節で御使いは十の角の意味を次のように説明しています。「十の角はこの国から起る十人の王である。その後にまたひとりの王が起る。彼は先の者と異なり、かつ、その三人の王を倒す。」(ダニエル7:24)。

先に出た三つの獣は、それぞれ後から出る獣によって征服されました。たとえば、バビロンはペルシャに、ペルシャはギリシャに、そしてギリシャはローマ帝国に滅ぼされました。しかし第四の獣であるローマ帝国は以前に出た獣とは異なって十の国家に分裂しました。

ダニエル2章でローマを表徴していた鉄の足が、十の足指に分かれたように、「あなたはその足と足の指を見られましたが、その一部は陶器師の粘土、一部は鉄であったので、それは分裂した国をさします。しかしあなたが鉄と粘土との混じったのを見られたように、その国には鉄の強さがあるでしょう」(ダニエル2:41)。鉄の歯を持った恐ろしい獣ローマに十の角があることは、ローマから分離して出現する十ヶ国の独立国家の預言なのです。ダニエル書2章に出ている十の足指と、7章の十の角はいくつかの共通点があります。

足指共通点

1)ローマ帝国から分かれて出る独立国家であること

2)ローマ帝国の領域の中に立てられる国々でること

3)ローマ帝国が滅亡しながら立てられていく国々であること

4)世の終わりすなわち、キリストの再臨のときまで存続する国々であること