SOS.TV.JAPAN

ひまわりさんの日々の信仰日記と再臨信仰のエッセンスについてご紹介しています

聖書が教える健康法 第7回

2016年12月03日 | 日記

第3部:肉食の問題点

1.肉食と環境汚染問題

 

2009年、世界的な民間環境研究機関であるワールドウォッチ研究所は、人類の未来を脅かす環境破壊問題では、畜産業界がその先頭を切っていることを明かしました。森林破壊、地表層の浸食、大気及び水質汚染、気候変動、生物多様性の減少、社会的不正義、地域社会の不安定化、疾病の蔓延等は全て畜産業と関連があるというのです。世界の肉類生産量は畜産業の拡大と機械化により過去50年の間で4倍にも跳ね上がりました。これほどの凄まじい変化は、環境に大きな影響を与えずにはいられません。

畜産業が人間の未来を脅かす環境破壊の先導の役割を果たしているというのですが、その理由は何でしょうか?いったい畜産業が、この地球にどんな影響を与えているのでしょうか?

 

第1点は、ワールドウオッチによれば、(畜産物を始め)肉類の生産によって、人為的な温室効果ガスの51%以上を放出していることがあげられています。これは、2006年に、国連食糧農業機関が発表した、畜産業の温暖化影響度は18%という数字を、大きく上回っています。それはこれまで考慮されていなかった「土壌変更による炭素損失」、「低く見積もられていたメタンの再評価」及び「家畜の呼吸から発生する二酸化炭素」を再評価した結果です。

 

また、酸化窒素とメタンが地球温暖化に及ぼす影響は、それぞれ二酸化炭素の300倍と23倍になります。肉、卵、牛乳のために飼育される動物の排泄物から、莫大な量の酸化窒素が排出され、全世界にいる10億頭以上の反芻動物が消化過程で発生するメタンは年間8600万tに達します。肉類生産はメタンに加え、対流圏オゾンとブラックカーボンを発生させ、地球温暖化をさらに加速させているのです。

このような状況を、一般的に受け入れられている「環境危機」としてだけ考えてはいけません。私たちの「文明と生態系システム全体の危機」として考えなければならないと、憂慮の声が大きくなっているのです。

では、野菜を生産する場合はどうでしょう? 牛肉1キロカロリーのタンパク質を生産するためには、化石燃料54キロカロリーを消費しなければならないのに対して、豆を生産する場合は2キロカロリーだけですみます。豆からタンパク質を摂取する人の二酸化炭素排出量は、牛肉から摂取する人の約4パーセントに過ぎないという意味です。

 

第2点は、畜産業によってアマゾン熱帯雨林の70%が伐採され、森林破壊が深刻となっています。地球上で畜産業に使われる土壌は、全体の30%に達し、すでにアマゾン熱帯雨林の70%が畜産業によって伐採されました。