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ひまわりさんの日々の信仰日記と再臨信仰のエッセンスについてご紹介しています

聖書が教える健康法 第10回

2016年12月06日 | 日記

2.肉食と生態系破壊、食糧不足問題

 

(1) 清水の枯渇

畜産のための水消費規模は私たちの想像をはるかに超えています。ジョン・ロビンスの著書『肉食』によると、トマト1㎏を生産するのに水110ℓ、麦1㎏に525ℓの水が必要ですが、牛肉1㎏を生産するためには約20,000ℓの水が必要です。ですから、1ポンド(453g)の牛肉を食べないことの方が、6カ月間シャワーをしないことより、もっと多くの水を節約できると言っています。

 

人間は、これまでの半世紀の間に、強力なディーゼルポンプや電気ポンプを利用して、帯水層の水をたったの数十年間で枯渇させられる能力を持つようになりました。農作物を栽培するためではなく、牛や豚、鶏を飼育するために、さらに多くの水を消費し、それにより数百万個の井戸が枯れ果てていく現象が全世界的に広まっています。インド、中国、北アフリカ、アメリカなどでは、雨水が補充する速度よりさらに多くの水を帯水層より引き上げ、新鮮な水を枯渇させています。(『タイムマガジン』より)

(2) 食糧が不足している理由

 穀物栽培に使われる1エーカーの土地は、肉類生産に使われる1エーカーの土地より5倍多くのタンパク質を生産できます。豆類(大豆、エンドウ豆、レンズ豆)を植えると、10倍多くのタンパク質を生産し、緑黄野菜を植えると15倍多くのタンパク質を生産し、ホウレンソウを植えると牛肉生産に使用される1エーカーの土地に比べ、なんと26倍多くのタンパク質を生産できるのです。現在、アメリカから外国へ輸出される穀物の2/3が、飢えに苦しむ人々のためのものではなく、家畜を飼育するためのものだという事実を知ったら、多くの人々が驚愕することでしょう。

 (3) 飢餓と栄養失調

 現在では、裕福な10億の人たちがお腹いっぱいに食べ、ふえていく脂肪を持て余しているかと思うと、一方では貧しい10億の人たちは健康維持に必要な最低限の栄養分さえ摂ることができず、日々やせ衰えて行っています。世界銀行(World Bank)の推測では、全世界的に、7億から10億の人々が、絶対的貧困の中で生きているとしています。

 アフリカ大陸では、4人に1人が栄養失調に悩まされ、南米では8人に1人が毎晩お腹を空かせたまま眠りにつきます。アジアと太平洋沿岸では28%の人々が常に飢えに苦しみ、中近東では10人に1人が充分な食べ物を摂取できずにいます。世界保健機関(WHO)によると、今日慢性的な飢餓に苦しむ人は13億人を上回るとしています。その原因の一つが、生産される穀物全体の3分の1を肉牛及びその他の家畜に食べさせているためです。そのような中で、約10億の人々が穀物不足で飢餓に苦しんでいます。人類の歴史上、世界人口の20%ほどに達する人々が栄養失調に苦しんだことはありませんでした。

また北半球の先進国では、肉類の過剰摂取で心臓発作、がん、糖尿病などで命を落とす人の数が飢餓で苦しむ人の数より多いほど、いわゆるぜいたく病で苦しんでいます。