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ひまわりさんの日々の信仰日記と再臨信仰のエッセンスについてご紹介しています

聖書が教える健康法 第13回

2016年12月09日 | 日記

4.抗生剤

 

肉食においてさらに深刻な問題は、劣悪な環境で飼育されている家畜が、たえず病気になっていることです。これを予防するために、始めから抗生剤が投入された飼料を食べさせていますが、さほど改善されていないということです。韓国では、1700種余りの抗生剤が使用可能であり、薬品として許可され、薬を買って家畜に好きなだけ注射し、抗生剤が混ざった飼料を好きなだけ食べさせています。

 

抗生剤は一度に大量に私たちの体に蓄積される物質ではなく、微量ずつ徐々に私たちの体で抗生剤の耐性が育てられていきます。アメリカの「環境を心配する科学者協会(UCS: Union of Concerned Scientist)」は、2001年におけるアメリカの抗生剤生産量のうち、約70%が家畜に投与されているという衝撃的な事実を発表しました。これは人間に投与される抗生剤の8倍にも及ぶ量で、主に飼料に含まれ動物の体に入ります。

 

アメリカがこのような状況なら、それよりはるかに非衛生的な環境である韓国の状況は、説明する必要すらないでしょう。統計によると1996年から2000年の4年間に、主要飼料添加用抗生剤の販売量が2~4倍に増え、ある特定の抗生剤は毎年100%ずつ増加しているそうです。このような肉を長い間食べ続けるなら、人間の体はどうなるでしょうか?いざ病気になり抗生剤が必要な時に、抗生剤が全然効かず様々な問題を引き起こす可能性があります。たとえば、抗生剤が添加された飼料を食べた家畜の肉に、サルモネラ(食中毒菌)耐性菌が出てくると、この肉を食べた全ての人がサルモネラ食中毒を発症するでしょう。抗生剤耐性菌が多くなると、どんな抗生剤でも治療ができないスーパーバクテリアとなって、多数の人々の健康を深刻に脅かすことになります。

 

5.口蹄疫

 

口蹄疫(Foot and mouth disease)は家畜の伝染病で、牛や豚や羊、山羊や鹿などの偶蹄類動物が発熱及び、口や舌や乳頭及び蹄の間に水疱ができる急性ウイルス性疾病です。口蹄疫にかかった動物は水疱による痛みで発育、運動障害が起きます。

 

アメリカでの口蹄疫は1917年に初めて発生し、それ以来、1934年まで全国的に発生しました。その後2000年には、182の農家で2216頭を殺処分、2002年162の農家で16万0155頭を殺処分し、2010年1月に6軒の農家の29頭から発生し、1万9784頭が殺処分されました。それから2010年11月~2011年4月までに発生した口蹄疫で966万頭の家畜が殺処分、埋没され、これによる家畜埋没地は4799箇所が確認されました。信じ難いほど多くの家畜が死にました。

 人間によって引き起こされた災難が、どんなに大きいのかを知ることができるのが口蹄疫の波紋です。何も悪いことをしていないのに病気にさせられ、虐殺され、生き埋めにされる動物たちが数多くいます。「人間がどんなに残酷で無慈悲なのか?」を動物愛護の観点からも考えてみましょう。口蹄疫は人間の肉食文化に対する厳重な警告となるのではないでしょうか?

 口蹄疫の他の問題点は、土壌と飲料水汚染にあります。腐敗物質が流れて土を汚染し、飲料水として用いる地下水が各種のウイルスで飲めないようになってしまう深刻な問題です。死骸から発生する各種の疾病によって、コレラ等の、すでに多くの国では消えた法定伝染病の再登場もありえます。

 畜産専門家たちの分析によると、口蹄疫の広がりは人間の貪欲さと油断、もしくは生命軽視の風潮による必然的な結果ということになります。本来、農業文化が盛んだった時代の家畜は、人間の苦しみに寄り添い生死を共にする伴侶動物でした。しかし、韓国では菜食を好んでいた生活習慣から西欧的食習慣が広がり、年間一人当たり肉類消費量が10年ほどで2倍にはね上がりました。これを受けて安い値段でタンパク質を供給できるように、家畜飼育が増え、密集飼育が特徴の工場型畜産業が出現したのです。畜産業が利潤追求の市場と変化し、韓国の家畜居住空間は他の国より非常に狭いというのが現実です。たとえば、アメリカの牛10頭が1km²の空間で暮らしているとしたら、韓国ではその中で31頭もの牛が飼育されているということです。これは日本の11頭よりも3倍以上も密集度が高いのです。

このような悪い環境でストレスを受けて育った家畜を食べることが、私たちにどんな影響を及ぼすのか考えてみなければなりません。