詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

沁み沁みと

2011年07月13日 15時10分24秒 | Weblog

  父母を 辿る月日に 悔いもあり

                    沁み沁みと 笑みし遺影に 侘びなせり

 

          【冠 句】   ある日ふと 無常の風に聴く刹那

          【冠 句】   細き腕 戦時を耐えた母も老い

          【冠 句】   唄い出す 施設に少し慣れた母

          【冠 句】   紙を折る リハビリの父辛かろに

          <川 柳>  笑む父の家族守った顔の皺

          【冠 句】   夢の中 飴懐かしむ紙芝居

          [俳 句]   父偲ぶ影絵の中に舞う蛍

 

  お盆も近づいてきました。

  戦時を挟んだ父母の人生を思うと、生きる事に全力を注ぎ、小さな命を守り、

  その中での苦労の数は計り知れないものがあった事と、今の年齢になって解ります。

  その時々に添えなかった悔いは、今も私の胸にしこりとなって痛んでいます。

  晩年は、不自由な身体となってさぞ無念だったと思います。

  毎日自分に鞭打ちリハビリに励み、孫達の成長に目を細めていた在りし日の姿が、

  目に浮かびます。

  お墓の掃除に行き、母が好きだった花を手向け、今年も家族揃って日々の幸を謝し、

  父母の霊をを迎えたいと思います。

 

    

                                   

 

                          

 

コメント (13)
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