詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

ありったけの愛

2016年05月21日 15時42分03秒 | Weblog

 5月の清清しい風、優しい陽射し、ぐんぐん伸びる木々の青葉の彩りに、

 さぁ~今日も頑張ろう!と、元気が湧いてきます。

 九州の被災地に行き、多くの悲しみに寄り添われた「天皇、皇后両陛下」の深い愛しみに

 多くの方々が癒され、一歩ずつ明日に向かって頑張る力・絆を束ね、また笑顔が戻る日を

 信じ、復興が少しでも先へ進みますよう、祈っています。

 自然災害の怖ろしさに、神戸、新潟、東北を初め、各地の豪雨や土砂崩れに胸を痛め

 当たり前に過ごせる”一日の大切さ”を、何度も何度も思います。

 

 時が悲しみ、苦しみを、癒してくれます。 ちょっとした行き違いから、中々すっきりした

 日が取り戻せなかった私ですが、主人やお嫁さん、孫娘、友人たちに胸の内を聞いて

 もらい、憂さが空っぽになりました。 また、前向きに頑張れます。

 

 さて、支部の句誌が届いています。

 人生観を詠み込んだ冠句ですが、自分の一句より見えて来るものもあります。

 

                何時か来た 明日を問う道陽の中に

             何時か来た 碑文に湛み導かれ

             北帰行 胸に哀しみ折りたたみ

             変声期 寂しさも抱く子との距離

             変声期 捲るページに胸を張れ

             音あふれ 希望誘う青春の潮

 

 

                      

   

 

 

            < ありったけの愛 天国から注いで >

                                        ~ 新聞記事より ~

 

  日本臓器移植ネットワークが公表した、脳死と判定された6歳未満の女児の両親が

  「ありったけの愛を天国から注いでくれるとうれしいな」と綴られた手紙です。

 

  Aちゃんが体調を崩してからお父さんとお母さん辛くてね。

  毎日毎日神様にお願いしました。目に見える物全てに、お山に行ってお願いして、

  川が見えればお願いして、海に向かっても・・・いろいろ神社なんかも夜中に行って

  お願いしました。最後には落ちている石ころさんたちにもお願いしたんだよ。

  でもね、どうしてもAちゃんとお父さんを入れ替えることはできないんだって。

   もう目を覚ますことはできないんだって。もう長くは一緒にいられないんだって。

   お父さんとお母さんは辛くて、寂しくて寂しくて泣いてばかりいたけれど、

  そんな時に先生からの説明でAちゃんが今のお父さんやお母さんみたいに涙に

  くれて生きる希望を失っている人の、臓器移植を受けなければ生きていけない人の

  希望になれることを知りました。

  どうだろう? Aちゃんはどう思う? いやかな?

   お父さんやお母さんは悩んだ末、Aちゃんの臓器を困っている人に提供することを

  決めました。もし嫌だったらゴメンね。

   お父さんもお母さんも臓器を必要としている人がたくさんいて、その人を見守る

  人たちがどんなに辛く苦しい思いをしているか知っています。もしその人たちに

  Aちゃんが役に立てるなら、それは素晴らしいことだと思ったんだよ。

   一人でも人の命を救う。心を救う。ってすごく難しいことでお父さんもできるか

  わからない。だけど、とても素晴らしく、尊いことなんだよ。

   もしAちゃんが人を救うことができたり、その周りの皆さんの希望になれるとしたら、

  そんなにも素晴らしいことはないと思ったの。こんなにも素晴らしいことはないと

  思ったの。Aちゃんが生きた証じゃないかって思ったの。

  今のお父さん、お母さんみたいに苦しんでいる人が一人でも笑顔になってくれれば

  どんなに素晴らしいだろうと思ったの。

   そして、その笑顔はお父さんやお母さんの生きる勇気にもなるんだよ。

   いつも回りのみんなを笑顔にしてくれたAちゃんだから、きっとまた世界の笑顔を

  増やしてくれるよね?

   命はつなぐもの。お父さんとお母さんがAちゃんにつないだようにAちゃんも

  困っている人に命をつないでくれるかな?

   願わくば、お父さんとお母さんがAちゃんにそうしたように、AちゃんもAちゃんが

  つないだその命にありったけの愛を天国から注いでくれるとうれしいな。

                                          おとうさんより

 

                 お母さんを

                 もう一度

                 抱きしめて

                 そして

                 笑顔を見せて

                                          お母さんより

   

 何度も涙しながら読み返し、考えさせられました。

 命の尊さを、震災にも重ね、今日をいう日を一生懸命、自分の出来ることを頑張ろうと、

 見えない明日にある幸せを信じ、人生の道を辿っていきたいと思います。

 

 明日は、姉たちと一緒に、母の所で行って来ます。 

 

 2016.5・24~5.29 京都 四条室町 ちいさいおうち 「Gallery Little House」 

 にて、「ふくら恵・人形展 ~ここらで ゆるっと ひと休み~」があります。

 自分の道を切り開いてくれるといいのですが、、、娘を一杯支えています。

              

 

 

                   今日もお立ち寄りいただき、ありがとうございます・・・


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