安らかな 眠りを祈り 偲びし日
手を合わせ そっと手向ける 彼岸花
【冠 句】 町外れ 寄り添い眠る父母の墓
【冠 句】 岐れみち 父の尊厳思い遣る
【冠 句】 石の肌 水子に詫びる赤い花
【冠 句】 傷残す 涙の供花に痛む胸
【冠 句】 彼岸会に 未だ埋めきれぬ淋しさも
二十日は彼岸入り、静かに佇む墓石が色々な供花に彩られ、故人の霊を偲ぶ
それぞれの思いが見えてきます。
戦没者の名前が並ぶお墓、小さな石が一つ置かれた水子のお墓、今は無縁仏となっ
て苔むしたお墓、一人の人間がこの世に生きた証の石碑に、命の重みを感じます。
晩年、病に苦しんだ義父の在りし日の姿が今も胸に痛み、義母の姿も偲ばれます。
この8月には、主人の従兄弟も逝き、義父母の傍のお墓に眠りました。
身近な縁者を送ることも年々増え、だんだん淋しくなってくる年齢を、深く感じ、、、
「お墓参り」に行ってきます。
<感謝の心は大海の如く広々としてまず自分自身を救う>
今日もいい言葉に出会えました。お立ち寄りいただきまして有難うございます。
早速お墓に参られたのですね。
庭でお育てになった花を持って、良いですね。
私はいつも気にしているのですが遠方のため、ふる里の西の方を向いてただ先祖に感謝するだけです。もう何十年も前から帰省した時に墓参りするだけになってしまいました。
今回の句、どれも胸を撃たれますが
・町外れ 寄り添い眠る父母の墓
が私は好きですね。
私の年代になるとお別れをする人が年々多くなり寂しいかぎりですね。
生かされていることに感謝したいですね。
こ
雨の中、孫達と一緒にお参りしてきました。
お寺の境内に大きな銀杏の木があって、散った葉が一杯お墓の周りに落ちて、綺麗に掃除してきました。花を手向け、好物を供え、色々お願い事や報告をしてきました。
今日一日の平穏に感謝して、良き明日がくるように、生かされている命を深く思う日でした。
小さな寺の墓地にも、真新しいお墓から、訪れる人もなさそうだけれどいまだ無縁仏の一角には移されていず、表層が剥がれかけている古い墓石のものまで、いろんな墓があります。年を経ると墓にもそれぞれの姿がありますね。
それぞれの冠句、互いに趣が異なっていて、いいですね。
傷残す 涙の供花に痛む胸
この句、重層している思いの複雑さを、突き放しそのまま眺めているようなところに惹かれます。
勝手な解釈かもしれませんが・・・・
久しぶりに、歳時記をひらくと、どの本も、曼珠沙華で採りあげられています。彼岸花での句よりも、曼珠沙華での句が圧倒的に多かったです。
彼岸花は和名のようですが、植物図鑑には、ヒガンバナで分類されています。
曼珠沙華が、梵語で赤い花という意味だとか。中国原産の花ということと、有毒植物だというのを初めて知りました。
死人花、捨子花、幽霊花、狐花、狐の嫁子、そしてまた、天涯花というような俗名があるということも・・・・
植物図鑑と併せて、歳時記っておもしろい本です。
命日、彼岸、年忌など仏事の折々の行事に故人を偲ぶことは、心に閉った思い出を篤くすることかと、、、思います。
どのお墓も綺麗な花を手向けられ、静かに眠る魂を癒しているように感じました。
彼岸花は子供のころ、「家に持って帰ったらダメ、火事になる」と言われたことを思い出します。
死人花、捨て子花、、、淋しい俗名ですね。
クスッと笑えるコメントに、Kennyさんの在りし日のご両親の姿が浮かびます。
お墓も仏壇も、残された者が生きる上での拠り所かなと、、、もっぱらお願い事が多い私ですが・・・今日の元気、平穏、小さな日々の幸を色々思う彼岸会でした。