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帰納法、演繹法、アブダクション(仮説法、仮設法)

2011年09月02日 21時29分43秒 | 生命生物生活哲学
2011年9月2日-5
帰納法、演繹法、アブダクション(仮説法、仮設法)

 「二分法のモノサシからの脱却を求めて:鼎談 林知己夫+千葉康則+難波寛次」という記事が、TASC機関誌『談』1981年初夏号に載っているらしい(その抜刷りから引用した)。

  「難波 〔略〕川喜田二郎さんがKJ法を始めたときに、もともとギリシア哲学にはリダクション(帰納法)とディダクション(演繹法)とアブダクション(仮説法)の三つがあったのに、前の二つは残ったけれどアブダクションが忘れられてしまった。という意味のことを書いていました。〔略〕ほとんどの漢方薬の素材が黄帝の時代に開発されていたというんですね。〔略〕試行錯誤もあっただろうけれども、アブダクションか何か、別の思考法があって、相当量の薬草をわっと大づかみにする方法があったのじゃないかという気がしたのです。〔略〕
 林 〔略〕たとえばデータ解析をやっていて、これはおかしい、何か抜けてる、もっと別な分析法を考えなきゃいけないと気がつく。気がつくようなデータ解析をやらないと名人とはいえない。」(5頁)。

 渡辺慧もアブダクションについて論じていた。
 少し前からは、アブダクションが注目されているようだ。


[Y]
米盛裕二.2007.アブダクション:仮説と発見の論理.255+5pp.勁草書房.[B20071014, y2,940]