2011年9月8日-1
美術修行2011年9月3日(土)
美術修行2011年9月4日(日)
美術修行2011年9月5日(月)
美術修行2011年9月6日(火)
美術修行2011年9月3日(土)
中風明世展/アートスペース羅針盤/京橋または有楽町。
http://www.rashin.net/2011/05/index000525.php
切れ込み的に異質な素材(アルミ[ではないが]のように思える表面体)が衝撃力 impactある形態で配置されている。今回の震災前と震災後では、色が変わったとのこと。
モダンアート協会創立委員の(故)村井正誠さんが(或る絵の前で)「上手いねぇ」と言ったと(皮肉らしい)。
美術修行2011年9月4日(日)
開館60周年 現代美術の展開?ザ・ベスト・コレクション 展/神奈川県立近代美術館 葉山/新逗子。
新逗子駅からバスに乗った、240円。レストランは、まだ開いていない。少し降りて海岸に出ると、波乗りを楽しむ人たちが、二桁台人。
入場。鉛筆を借りてメモを取っていると、A4白紙を数枚はさんだ画版のようなものを使いませんかとの声をかけられた。(断ったが、)気のきく美術館。
村井正誠の作品が1点。[電網検索すると、村井正誠記念美術館というのがあるらしい。
http://www.muraimasanari.com/profile.htm]
吉原治良の「作品(黒地に白四角)」は、近くで見ると、四角状の鉛筆であろう筆跡が見えた。消す必要は無いと判断したのか。
若林奮の鉄板のレリーフ的絵画?(壁掛け作品)。8cmほどの厚み。金属を使った楢原武正のいくつかの作品はこれよりも厚みが薄いが、迫力満点。それは、表面体の質感の変異が大きいからか。
李禹煥の作品が一点、「線より」。軽井沢のセゾン現代美術館のは岩彩だったと思うが、ここのは油絵具で、その違いは無いと言ってよい。どちらも、画布の下塗りが色褪せたのか、黄ばんだ感じで、それを地として図を描いても、興ざめ。つまり、地が汚く冴えないので、それが絵画世界空間の形成上、得策でない。軽井沢のは上から下へ直線的で、ここのはやや曲線的で、かつ、筆を入れる前奏みたいにいくつかの滴りがあって愛嬌がある。線の本数は、やや密集し過ぎ。もっと数を少なくした画面構成で、滴り線を少し増やし、律動感が出るようにすると、面白くなるかもしれない。
猪熊源一郎作品が1つあったが、(或る個人が現時点で見て)どうということは無かった。
石川順惠「春分2007-3」は、墨色の太曲線のうねりが面白いので、その前面に浮かぶ?白の形態は無しにしたほうが、あるいはアクセント的にしたほうが、純粋造形上では、面白くなるのではないか?
松本陽子作品は、(桃色系とはちがって)緑系で、木漏れ日のような感じで明るいところがぽつぽつと配置されている。照明の仕方次第でもっと良く見えるかもしれない。
自分は、概念的な側面が大きいと苦手だということに、思い至った。概念的なことを伝達したいのならば、それが理解できれば、そこで行き止まり、作品を見ての反応も止まる(むろん、止まらない人もいるだろう)。言語的伝達内容が問題ならば、言語で勝負すればよい。画面に言葉を書き込むのは、さらに理解できない。ここらあたりに、このような発想での変異作品を製作して展示しても、二番煎じとして取られる公算大ということになる事情があるのかもしれない。
「それが、どうした?」と言われた場合、その白けた態度で望まれてしまった場合に抗する、あるいは超えるほどの魅力、そのような作品が「あってよかった」、それを見て「生きててよかった」、それを見る機会があって良かった(一期一会)と言うほどの作品は、いかにして可能なのか。?、?、?。
図書室で、図録などの現代美術の展開展の関連資料を見る。村井正誠の図録もあり。
目黒区美術館 学芸員・正木基(編)『荒井龍男作品集』(美術出版社)の112-114頁に、1955.1.15の(執筆?)日付のある、(モダンアート協会創立委員の)荒井龍男の「芸術即抽象」という興味深い文章があるのを発見。
海を望む高台のガラス張り内側でシーフードカレー、1,500円。屋外テラスでは、食事はできず、喫茶のみ。
再度入場した。
帰りのバスで新逗子駅をうっかり乗り越し、最終のJR逗子駅前。すると、車内で運転手に「新逗子駅過ぎました? あちゃー」と言ったのを聞いていたらしいおばあさんが、下車したときに、新逗子駅はあちらへ歩けばすぐだと教えてくれた。
第96回二科展/国立新美術館/ちらしの割引で1000円のところ、800円。写真撮影可、他の客の邪魔にならないようにして。
出色の作品は無かった。変形キャンバスは皆無。ほとんどがまったくの平面的で、前後の奥行きのあるのは、数点のみ。
黒木アヤ子「或る領域」は、明るい色使いと面線的組合せの点で魅せられた。近寄っての細部も楽しめる。
徳渕郁子「雪景」は、たとえば上半分を全面展開し、樹木形態の気配を消して、抽象絵画にすると面白いと思う。
三階の新人展あたりでは、画面の一部が表現技法的に拡大すれば面白くなるかもしれないのが二三点あった。
林一平「もののけの昇天」は、「もののけ姫」を参考にしているので、それを総括または越えるような表現となるように、もう一工夫ほしいところ。
野外展示場の彫刻は、(わたしは同様の表現形態のもののほとんどは二度目で飽きるので)前に見たときよりも低調。素材として面白い、螺鈿的色彩のものがあった。白大理石は大きいので面白いのを作るのは難しいようだ。
ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション/国立新美術館/二科展の入場券で100円割引。
入館に並ぶ人がいなくなったころに入った。3~4行の人の奥行き。
モネ「日傘の女性、モネ夫人と息子」、人生的感傷のゆえに、を加えて1.5☆。
ゴッホ「薔薇」、揺らめき立つ(背景的)白、0.7☆。
セザンヌの展示作品は色彩的魅力なし。
みなさん、印象派(作品に)も後印象派(作品に)も、そろそろ飽きてしまってもよいのでは?
美術修行2011年9月5日(月)
第61回モダンアート展横浜展/横浜市民ギャラリー/最寄り駅:関内駅。
http://modernart-kyokai.com/tenshokai01.html
やはた文明「景 11ーAI」は、色鮮やかさとメリハリのある点で、出色。線描要素も生きている。
興味深いのは、多々。手法を盗むための宝庫。
美術修行2011年9月6日(火)
第30回関西モダンアート展/兵庫県立美術館 ギャラリー棟3階ギャラリー。
このようなギャラリーが兵庫県立美術館にあるとは知らなかった。初めて。
一羽惇の二点。描き方が異なり、黒から出発して、効果を試しつつ製作しているのではないかと思った。