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花の名前に想うこと その2

2017年05月05日 | 日記
これは、4月19日のジャーマンアイリスです。

去年の年末に、広い庭から掘りあげた球根をいくつか分けて貰われた方から、
おすそ分けで私にも球根を四つ貰いました。すぐに大きめの植木鉢に植えました。
まずは、狭い鉢で、花芽が付くかどうかと思いながら育てていたので、花の茎が
はっきりとわかるようになった嬉しさで、剣のような葉の姿を撮りました。


5月1日。初めての花が咲きました。一本の茎に間隔をあけて4か所に蕾が付いています。
最初は一番下の蕾から咲きます。

 

5月2日と3日。2日は3輪、3日は5輪咲きました。
 


5月4日。7輪咲いています。よく見ると下から順に咲くと思っていたのが、
飛ばして一番上が咲いています。


この日、気づいたことがありました(★)
5月1日に咲いた花は終わってしまったのですが、
その横にもう一つ蕾があるのです。


今まで、ピンク色のバニティーを育てていた経験からは、4つの蕾なら4輪しか咲きませんでしたが、
一つの蕾に見えていたもののなかにもう一つ蕾が隠れていてまた咲きそうなのに驚きです。

今日5月5日
一本に3輪咲きました。花の横に蕾があるのがはっきりわかります。
 


この花の品種名は、「カーテンコール」といいます。一つの蕾だと思ったら2つの蕾が入っていて
花茎に8つの蕾があるのです。開花してから4日目で花は入れ替わります。一本で8輪も咲くとは
なんとも嬉しい「カーテンコール」です。

どちらかといえば、もう一度咲くことからアンコールと付けたいところですが、想像ですが、
一本にいっぱい咲いて、終わった後満足で拍手喝采されることから、カーテンコールと付いたのかもしれませんね。



追記 沢山の晴れ姿がならんだ「カーテンコール」

5月1日、初めての開花後に、もとの広い庭の様子を見せてもらいに行くと、
それは見事に咲いていました。たまたまそこで育てている方に初めて会い、
球根を頂いたことのお礼と初めて一輪咲いたことをお伝えしました。

そこで写真も撮らせて貰い、育て方を聞いているうちに、花が終わったら、花をすぐに
折りとると次の花が咲いてくると言われました。聞いた時は、花を折ることで、別の位置にある
蕾が咲き出すのか❓まさかもう一つ蕾が出てくるのか❓わからないながらも聞いて帰りました。
そのことを聞いていたので、5月4日の気づきに繋がりました(★)

夕暮れの光の中で、花々は美しく立っていました。



追記その2(5月6日)
スマホ版のトップに載せていた花について
4月30日に咲いた「オーニソガラム」です。別名「ベツレヘムの星」
小さな花付きの球根をいただいたのを植えて置いたら、今年復活しました。


去年の「2016年5月6日ブログ」
も併せてご覧いただけたら幸いです。




花の名前に想うこと その1

2017年05月05日 | 日記
≪ 花に貝の名前 ≫

白い小花がいっぱい咲きはじめたご近所の庭の木。その枝をどのみち剪定するからといって頂きました。(4月12日)
初めてみる私は、ユキヤナギの八重かな?と思いました。しかし名前をお聞きしたらシジミバナとのこと。
花に貝の名前?!えっ?と聞き返してしまいました。


よく見ると、花の一つ一つは、まるで小さな小さなバラの花のようです。
後ろ姿が、かんざしのようにも見えます。
 

そこで調べてみました。「シジミバナ」これは正式な名前です。中国原産でバラ科シモツケ属の落葉低木。
バラ科なので花がバラのような花形をしているのかと納得しました。

別名エクボバナ、ハゼバナ、コゴメバナとも。なぜシジミバナと名づけられたかはわかりませんが
中国では「笑靨(しょうよう)」(季節の花300参照)と呼ぶとのこと。

えくぼを表す漢字「靨」。花が笑う顔にできるえくぼに見える。この名のほうがこの花にぴったり
しているように思えます。

でもシジミバナという名のおかげで忘れることのない植物の一つになりそうです。

≪ 花に鳥の名前 ≫
年末には葉ボタンを買うことが多いのですが、去年は葉に切れ込みの多いちょっと変わった葉ボタンを
買いました。クジャク系と呼ばれる葉ボタンだったのです。(写真は2016年12月21日。)


白クジャクに赤クジャク。葉ボタンも花が咲き始め、ビオラの花がいっぱいに広がってきました。(4月9日)
 

こんな三羽の姿を眺める4月の初め、ある頂いたものから、ふと思いついてこんなことに取り掛かりました。


チクチク休み休みで2週間後。ようやく飾り羽に取り組んでいました。(4月25日)


そして5月の初め、ようやくここまで来ました。クジャク葉ボタンのほうは終わってしまいましたが、
こちらはまだまだ途中です。


≪ 珍しい樹種や巨木を指して言う名前 ≫

5月2日、あの珍しい花が咲いていると聞いて散歩に出かけました。真っ白な細い花びらです。

これは、なんじゃもんじゃの木の花です。数年前に教えてもらって初めて知りました。
本当の名前は、ヒトツバタゴの木です。「一ツ葉タゴ」です。

姿が、トネリコという木(別名タゴ)に似ているけれど、トネリコ(タゴ)は複葉なのに対して
この木は単葉だったので、江戸時代の尾張藩士で植物学者の水谷豊文が「一ッ葉タゴ」と名付けた
とのことです。(参照 明治神宮HP)

大きな木に真っ白な花がいっぱい咲いているのを見て通りがかった人が、
「真っ白で、まるで雪が積もったようね。」
と話しておられるのが聞こえてきました。

この木は、モクセイ科ヒトツバタゴ属ヒトツバタゴ科です。
ヒトツバタゴ属(Chionanthos)は、Chionが「雪」、-anthosが「花」を意味するので、そのままの姿が
学名になっているのがよくわかります。

ちなみにこの木は、希少な木で絶滅危惧種Ⅱに指定されているとのこと。

なんじゃもんじゃ=何じゃ物じゃ

明治神宮にはこの木があり、神宮のHPにこの木の名前の由来が載っています。

江戸青山六道の辻にこの木があって、誰も名前がわからないので、なんじゃもんじゃの木とよばれていたそうです。
水戸黄門が、時の将軍に「この木は何の木か」と尋ねられて、とっさに「なんじゃもんじゃ」と答えられたとか。

珍しい木とか巨木をさして、名前がわからないときに「なんじゃもんじゃの木」ということがあるようで
ヒトツバタゴ以外にも、クスノキやアブラチャン(?!)もそう呼ばれる木があるそうです。

花の名前に貝に鳥、これってどんなもんじゃ~?とあれこれ広がる世界です。