今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

平戸ザビエル記念教会(長崎県平戸市鏡川町259-1)

2023年08月07日 | 教会
訪問日 令和5年5月24日

平戸ザビエル記念教会
平戸といえばキリスト教のイメージがある
信仰心はないが宗教施設(建築物)には昔から興味を持っていた



ルルドの泉
ピレネー山脈の麓の川縁に厳かに潜む秘境地ルルド
そこに、奇跡的にいくつもの不治の病を治した、と言い伝えられる泉がある



1854年、貧しい家の生まれの14歳の少女ベルナデットはルルド近くの洞窟付近で薪を拾っていた
そばに居た一人の女性が少女に向かって言った「泉の水で顔を洗いなさい、そしてその水を飲むのです」
しかし周りを見ても水はなく、近くにあった川の水を飲もうとすると、その女性は「洞窟の土を手で掘ってごらんなさい」と
そこから泥水が湧き出、徐々に聖水へと変化していった



そして驚くべき事に、この泉には、病気を癒す力があることが判った
ベルナデットは何度と現れるその女性に何度も名を尋ねるが、「私は無原罪の御宿りです」と答えたのが1858年、つまり4年後だった
*無原罪の御宿りとは、聖母マリアが、神の恵みの特別なはからいによって、原罪の汚れと穢れを存在のはじめから一切受けていなかったとする、カトリック教会における教義



ベルナデッタは、貧しい家庭で育ったために学校へ通うことは出来ず、全くの無学だった
その少女が『無原罪の御宿り』という、困難な言葉を口にしたことが聖母マリアの存在を認められる決め手になった
そして初めの出現から10年経った後の1864年に聖母が現れたという洞窟に聖母像が建てられた

平戸ザビエル記念教会は、献堂75周年とザビエル生誕500周年を記念して、その洞窟ににたルルドを建設した



平戸ザビエル記念教会聖堂
「寺院と教会の見える風景」として平戸を代表する景観の一つとなっている
平戸は、日本に初めてキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルが三度にわたって布教に訪れた地



教会の保護者:大天使聖ミカエル



平戸殉教者顕彰慰霊之碑






ザビエル以降に来日したイエズス会宣教師たちによって平戸島や生月島では多くの住民がカトリックの洗礼を受けた
江戸時代の禁教令下でも隠れキリシタンとして信仰を受け継いでいった人が多かったという



大正2年(1913年)隣接地に「カトリック平戸教会」として仮聖堂が建てられた
昭和6年(1931年)4月に現在の教会堂が建てられ、早坂久之助司教によって献堂式がおこなわれた






聖フランシスコ・ザビエル記念像
献堂40周年の昭和46年(1971年)9月に建立









聖母マリア像









周辺で写真を撮っていると親子連れの観光客が「綺麗」と大きな声を発していた
近寄ってみると聖堂の十字架の上に太陽と雲があり美しい光を放っていた






撮影 令和5年5月24日
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