今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

旧和歌山県会議事堂(和歌山県岩出市根来)

2020年11月17日 | 名所・旧跡
訪問日 令和2年9月21日

旧和歌山県会議事堂(重要文化財)
和歌山城の東側に明治31年(1898)に建設された和歌山県会(現県議会)の議事堂
道の駅「ねごろ歴史の丘」の近くに移築復元された



現存する唯一の和風意匠の府県会議事堂で、平成29年に国の重要文化財に指定された



車寄せ
正面車寄せには華麗な彫刻が施され県会議事堂の正面玄関を引き締めている



写真上 兎の毛通し「鳳凰」 中央 笈形「波」 下 蟇股「雲」
これら彫刻群は棟札にある彫工「大窪嘉輔」の手になるものとみられる



議場
間口18m 奥行23m 高さ6m 正面奥に唐破風付き「床の間」






唐破風付き「床の間」



上部には唐破風が設けられ、鬼板をはじめ、鶴や亀をあしらった彫刻で飾る
写真上 「鬼板」 中央 笈形「亀」 下 蟇股「鶴」



中央 笈形「亀」 下 蟇股「鶴」を拡大



「議場の天井」
中央部を折上格天井、周囲を鏡天井とした構成



折上格天井の天井板は、杉の杢目板



一つの格間を一枚張りとした贅沢な木取り
前後左右で木目の向きを変え、市松模様になっている



議場の模型から当時の議会の様子が分かる



「書記室」



「議長室」



夏目漱石の和歌山講演
明治44年(1911年)に和歌山を訪れ、県会議事堂で有名な講演「現代日本の開化」を行った



和歌山を講演先にした理由や宿泊先の変更、和歌浦への触れ方などは、小説『行人』で描かれている



「濱口梧陵翁之像」
和歌山県会は明治12年(1879年)5月5日、第1回通常会を開会した
初代議長は濱口儀兵衛(梧陵)であった



「議員休憩室」






道の駅「ねごろ歴史の丘」周辺散策マップを参考に立ち寄った



撮影 令和2年9月21日

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