今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

姨綺耶山 長命寺 その1(滋賀県近江八幡市長命寺町157)

2022年07月27日 | 神社・仏閣
訪問日 令和4年5月23日

姨綺耶山(いきやさん)長命寺 その1
10年前になるが、キャンピングカーを購入直後にこの場所に来たことがある
入口が狭く車体を擦るのも嫌だと思い、その時は諦めたのだが訪れてみたいとずっと思っていた



長命寺本堂へは808段の石段の参道を登ることになる。狭いが自動車道も整備されている
気力・体力・信仰心もなく恥ずかしながら車で自動車道を走ることにした



山上駐車場に到着。ここから本堂まで、約100段の石段がある

「聖徳太子礼拝石」
 聖徳太子の開基と伝わっている



山門(冠木門)



水屋



書院






最後と思われる階段の上に朱色のお堂が見えてくる



初めて訪れる寺院で目の前に現れる建物を撮っていく



背後には重文の三重塔



本堂(重要文化財)
天台宗の寺院
3世紀後半から4世紀初頭の景行天皇の時代、武内宿禰がこの山で長寿を祈ったといい、開基は聖徳太子と伝えられている



永正13年(1516年)六角高頼と伊庭貞隆の対立による兵火・伊庭氏の乱により伽藍が全焼
現存する堂宇は室町時代・大永4年(1524年)に再建されたもの



入母屋造、檜皮葺、桁行7間・梁間6間の和様仏堂である






堂内(外陣)



仁王像
外陣の左右に安置






中央には南無観世音菩薩と書かれた大提灯






乳薬師



外陣全景



本尊:千手観音、十一面観音、聖観音の三尊を「千手十一面聖観世音菩薩」としたもの(秘仏・重要文化財)



護摩堂(重要文化財)
屋根上の露盤の銘から慶長11年(1606年)の再建
本堂と三重塔の間に建つ宝形造、檜皮葺き、方三間の小堂



「六所権現影向石」



伝承によれば、第12代景行天皇の時代に、武内宿禰がこの地で柳の木に「寿命長遠諸願成就」と彫り長寿を祈願した
このため宿禰は300歳の長命を保ったと伝えられる



その後、聖徳太子がこの地に赴いた際、宿禰が祈願した際に彫った文字を発見したという
これに感銘を受けてながめていると白髪の老人が現れ、その木で仏像を彫りこの地に安置するよう告げた
太子は早速、「十一面観音」を彫りこの地に安置した
太子は宿禰の長寿にあやかり、当寺を「長命寺」と名付けたと伝えられている



「宿禰」は尊称で、名称は「勇猛な、内廷の宿禰」の意とされる



景行・成務・仲哀・応神・仁徳の5代(第12代から第16代)の各天皇に仕えたという伝説上の忠臣



次回に続く

撮影日 令和4年5月23日

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