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喜多方発・・・蔵の街の地域情報を主に発信します。観光・歴史・文化・催しその他等。

喜多方発・新宮熊野神社・御神像初公開-2

2008-09-12 12:23:01 | Weblog
蔵の街・喜多方からご神像初公開-2です。昨日に引き続き本日の画像が新宮に納められている、木造女神坐像です。「イザナミノミコト」50、7cm。カツラ材の一木造りです。女神像は髪を中央で左右に分け背面腰下まで長く垂らす。十二単風の衣をつけ、男神と同じくそれぞれの手を袖の内に入れて坐します。目も同じく彫眼です。頭髪に墨彩、衣部に胡粉彩、袖に朱彩などが残っています。よく観ると全体に虫食いの穴が見えます。

今回公開になった神像は二体ですが、新宮熊野神社には本宮と那智殿もあり、それぞれにご神像がありますが、本宮も男女各一躯のご神像がありますが、那智殿には女神像が二躯となっています。造立年代は約950年ぶりに公開となってますので、その年代の造でしょう。確たる史料はないようですが、神像彫刻としては現状では県内最古の遺品なそうです。

宝物殿にはその他にも沢山の仏像がありますが現在の「長床」の左手に旧文殊堂があります、そのご本尊であったのが、「木造文殊菩薩騎獅像」です。獅子の背中に文殊菩薩が座してますが、全高287、4cmと言う大変高い大きさのある像です。像の内に「運慶」の作とされる小像が納めてあってそうですが現状では像内には何もないそうです。明日は文殊菩薩像を画像挿入します。