子どもの叱り方を考えたら,本当にたくさんのことが浮かんできました。
「どう叱ればいいか」
これは絶対に一言では言えません。
1パターンな叱り方で,すべての子どもに,すべての出来事にうまくいくなんてことはないでしょう。
「こういう子には,こう叱った方がいいのではないか」
「ああいう場合には,ああ叱った方がいいのではないか」
それらが,これまでに多くの子を叱った経験とともに,頭に浮かんできます。
当り前のことだけど,やはりできるなら子どもを叱りたくはないものです。
子どもは落ち込みます。
先生も落ち込みます。
体力もつかうし,頭もつかうし,気もつかうし…
けど,叱らなくてはいけない。そんな役割が先生にはあります。
叱る側,叱られる側の双方のことを考えると,とりあえず共通して言えることは
短く,端的に叱る!
ということがのぞましいでしょう。
叱ることの基本のように思います。
ときに,叱るのがながーーーい先生もいます。
ずーーーーーっと先生が怒鳴ったり,くどくどと説いたり,同じことを繰り返したり,しています。
叱られている子どもはどんな気持ちでしょうか。
思うに,こういう叱り方をする先生は,子どもを叱るというより,自分が納得いくために長い時間をかけているようにさえ感じます。
叱り出すと長い先生は,子どもたちからは,どうしても嫌がられてしまいますよね。
短く・端的に叱りたい。それは
1.言葉とは,少ない方が分かりやすい
2.楽しい話題ではないのだから,時間をかけたくない
3.そういったことにエネルギーも余計に使いたくない
4.ある子を叱っている間に,クラスの他の子の活動を停止させすぎてはいけない
5.「叱る」ということは「本気」の行為だから,それにこめる熱意や集中力は短時間しか継続できないはず
ということが,相方に言えるでしょう。
叱り方がうまい先生は,短い時間の中で,端的な言葉で,ズバッと叱ります。
子どもの心に届く叱り方をします。
そして「はい!おしまい!顔を洗っておいで!」
と気持ちよく切り替えます。
そんな叱り方には,子どもたちも共感をし,反省もしやすいものでしょう。