私は今年1年生を担任しています。
1学期も終了に近付いてきた今日,最後の国語の授業でノートをチェックする機会がありました。
ふと,子どもたちが今日書いたページとともに,一番最初のページも見てみました。
私「わぁ~」
子ども「わぁ~」
二人が声をそろえたのは,同じ気持ちでした。
「前よりも,ずいぶん字が上手になったんだねぇ」
最初のページの字は,ねずみが這うような,まだ字ともなりきれない字でした。
今日の字は,まだまだ形は整っていませんが,しっかりとしていました。
1年生の指導の楽しさの一つが,どの学年よりも成長がはっきりと目に見えやすいことでしょうね。
とてもうれしくなりました。
さて,
この「ノート」の役目を考えてみました。
子どもたちが授業で頻繁に使用するノート。
整理して考えてみると,
ノートの役目は「整理する」「考える」「練習する」に分けられる!
と思います。
◆「整理する」…学習していることを,分かりやすくまとめること
◆「考える」…自分が考えていることを,ノートに表わすこと。また,表わしながら考えること
◆「練習する」…国語の漢字の繰り返し練習や算数の練習問題などに取り組むこと
この3つの機能に分けられると思います。
ノートの役目はいつも同じではありません。
授業の場面によって変わってくるのですね。
そのノートの役目を,まずは先生がしっかりと把握した上で,ノートを書かせる際にも意図的な指示を出せるといいですね。
今,子どもたちに書かせているのは,整理させるために書かせているのか,考えるために書かせているのか,練習するために書かせているのか。
それをはっきりさせると,どんな指導をすればいいかもはっきりしてきます。
「整理する」ために書かせるのなら,見ための分かりやすさや字の丁寧さにこだわるべきです。
「考える」ために書かせるのなら,思ったまま,えんぴつの走るままにのびのび書かせていいでしょう。
「練習する」ために書かせるのなら,あとで見返しやすいように番号をつけたり,またたくさん書けるように効率的に書かせたりしたいですね。
そして,高学年であれば,この3つの役割を教えてあげるのもいいですね。
その場その場で,どのようにノートを使えばいいか,子どもたちに考えさせて,書く習慣をつけられると,これはかなりな学力といえるでしょう。