先日,PTA愛好作業がありました。
早朝に大勢の人が集合し,会長から作業の内容や分担が説明され,
「それでは,がんばりましょう。みなさん,作業に取り掛かってください。」
一斉に作業が始まりました。
みんな,せっせと汗を流しています。
汗を流しています…
汗を流しています…
時間が経って,貧弱者の私は思いました。
(…窓ふきが終わったら何をするんだ?何時までするんだ?)
いい大人だったら,窓ふきが終わったら自発的に別の作業をするのでしょうが,私の頭にはふとそう浮かびました。
しっかりした大人だったら,プリントで作業は何時までと確認しているのでしょうが,私は見ていませんでした。
だから,作業の前に,その2つをぜひ教えていてほしかった…!
という,貧弱者の私の意見は,子どもが学校で何かに取り組むときも同じだと思うのです。
必ずゴールと時間を示す!
これを,スタートの段階で欠かさずしてあげることです。
例えば,算数の練習問題。よくありがちです。
先生「では,教科書35ページの練習問題を始めなさい。」
15分後
子ども「先生,終わったら何をするんですか?」
先生「終わった人からドリルの15番をしなさい。」
10分後
子ども「先生,それも終わったらどうするんですか?」
先生「終わったの?じゃあ… ドリルの16番もしましょうか。」
子ども(ハァ・・・)
5分後
子ども「先生!終わりました!次は!」
次第に,教室中がザワザワとしてくるのが目に浮かびます。
先の見通せない子どもは,活動に取り組みながらも,意欲がそこまで上がらず,どことなく不安定です。
ゴールが伝えられないまま,走らされるのは大変ですよね。
そうならないためにも,「どこまでしたら終わり。」「時間は○時まで」と,はっきり示しておくことです。
それでいて,初めてやる気になれます。
運動会前,校庭の石拾いをさせるにも
「先生の笛がなるまで拾いなさい」と
「30個拾ったら休み時間です」
といわれるのでは,子どもたちの活動の活発さが違ってくるものです。
俄然,「30個」というゴールがある方がやる気が出ます。