小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

クラス全員水泳25m達成おめでとう!~その攻略法2~

2011-07-18 13:59:34 | 授業中の攻略法

「全員」というのが肝心で,そこに難しさがあります。

もちろんクールな見方をすれば,「全員が泳げることを目標にする必要もないだろう」なんて意見もあるでしょう。

でも,「クラスみんなで,一つの目標に向かう」

そのための手段としても,今回の水泳を位置づけてみたい。

そう思って取り組むのは担任の,または子どもたちの判断一つです。

必ずしもできる必要はない。

しかし,もしできれば素晴らしいことだ。

そういうものでしょう。

水泳に関する子どもたち一人一人の意欲はそれぞれです。

「プール大好き!」という子は大勢います。

でも中には「プールは好きじゃない」という子だっていて当然です。

「泳ぎが上達したい!」という子は,これまた大勢います。

でも中には「別に泳げなくてもいい」なんてへそ曲がりな子だっているかもしれません。

そんな中で,「全員達成」という目標を掲げてクラスみんなで取り組んでいくには

クラス全体のテンションを上げる!

ことが大前提となります。

前回の「妥当な目標を掲げる」からの二つ目です。

目標を掲げたら,それに向かうエネルギーを十分に蓄えて,ベクトルをそろえる。

そうして初めて目標に向かって力強く突き進む組織となります。

ただ単に,水泳の一時間目に先生が

「よーし,今年はクラス全員25m泳げるようになろう。そのために…」

なんて話すだけでは,子どもたちのハートは十分に温まりません。

10時間以上ある水泳学習を,息を長く,熱く取り組んでいくには,それだけの強烈なテンションが必要です。

子どもたちのテンションを高める一番の方法は,やっぱり「目標を達成したい」という言葉を子どもたちから引き出すことでしょう。

学級会で話し合うなどして,活動自体の子どもたちの主体性を高めることです。

先生が「やりましょう!」というのより,クラスのリーダー格の子が「やろうぜ!」というほうが,クラス全体の熱は上がります。

それを,先生はうまく引き出す役になりたいですね。

また,

「目標を達成した先には,なにか目的がある!」

というのもテンションを上げるためには大事です。

クラス対抗水泳大会がある

町内水泳記録会がある

PTA新聞の取材がある

お祝いクラスパーティーがある

なんてものがあれば,子どもたちの目の色が変わります。

新聞やパーティーは,ちょっと動機が不純かもしれませんが,子どもってやっぱり「損得」で動くというのは本当のところです。

それはそれで,教育にもおおいに利用していいと思います。