この水泳が終わるころ,ちょうど1学期の終わりで通知表をつける時期になりました。
評価をしなければいけません。
本校の場合は観点別評価になっており「意欲・態度」「思考・判断」「技能」の観点について主に評価を出します。
さて,水泳に関して,30人を超える5年生の子たちにそれぞれどんな評価をしようか,しっかりと考えなければならないところです。
クラスでは「25m全員達成」を目標に掲げました。
じゃあ25mを泳げたら,いい成績になるのか?
逆に,もし25mを泳げない子がいたら,低い成績になるのか?
「25m」というのを目安にして,評価を出すべきなのか?
ここは,十分に慎重になるべきところでしょうね。
一番肝心なのは,指導者が,そういう結果のみを重視して評価を出すようなことは,してはいけないということでしょう。
忘れてはいけません。
結果だけでなく,その過程を評価する!
そういう姿勢を一貫して指導者はもっていたいですね。
これは,通知表につける評価だけの話ではありません。
評価に関してどんな姿勢をもっているかで,先生の子どもへの接し方も変わってくるでしょう。
結果のみをみる先生であれば,子どもにもそんな声かけしかできなくなるでしょう。
25mを泳げたら「おめでとう!やったね!」
25mを泳げなかったら「残念!」「あと5mだよ!」「もう一回チャレンジ!」
そんな感じでしょうか。
悪くはないんですけどね。
正直,私もよく言いそうなフレーズです。
もし,結果だけでなく,そこに向かう努力の過程をみてあげられる先生であれば,
25mを泳げたら「おめでとう!どうやったら25m泳げたの?教えて!」
25mを泳げなくても「前とはバタ足の強さが変わってたよ!そこを意識したんだね!」
そんな声かけをできるようになるでしょう。
子どもの努力や,思考そのものを認めてあげる。
そして,それをフィードバックしてあげて,子ども自身に気付かせてあげる。
そのとき,また子どもはちょこっと前より成長できる。
結果,記録自体もさらに伸びることが期待できる。
そんな支援って,いいですよね。
「25m達成!」と,大きく目標は掲げながらも,先生だけはしっかり,そこへ向かう子どもの過程を大事にしてあげている。
そんな先生でいたいです。