小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

クラス全員水泳25m達成おめでとう!~その攻略法5~

2011-07-24 22:22:26 | 授業中の攻略法

この水泳が終わるころ,ちょうど1学期の終わりで通知表をつける時期になりました。

評価をしなければいけません。

本校の場合は観点別評価になっており「意欲・態度」「思考・判断」「技能」の観点について主に評価を出します。

さて,水泳に関して,30人を超える5年生の子たちにそれぞれどんな評価をしようか,しっかりと考えなければならないところです。

クラスでは「25m全員達成」を目標に掲げました。

じゃあ25mを泳げたら,いい成績になるのか?

逆に,もし25mを泳げない子がいたら,低い成績になるのか?

「25m」というのを目安にして,評価を出すべきなのか?

ここは,十分に慎重になるべきところでしょうね。

一番肝心なのは,指導者が,そういう結果のみを重視して評価を出すようなことは,してはいけないということでしょう。

忘れてはいけません。

結果だけでなく,その過程を評価する!

そういう姿勢を一貫して指導者はもっていたいですね。

これは,通知表につける評価だけの話ではありません。

評価に関してどんな姿勢をもっているかで,先生の子どもへの接し方も変わってくるでしょう。

結果のみをみる先生であれば,子どもにもそんな声かけしかできなくなるでしょう。

25mを泳げたら「おめでとう!やったね!」

25mを泳げなかったら「残念!」「あと5mだよ!」「もう一回チャレンジ!」

そんな感じでしょうか。

悪くはないんですけどね。

正直,私もよく言いそうなフレーズです。

もし,結果だけでなく,そこに向かう努力の過程をみてあげられる先生であれば,

25mを泳げたら「おめでとう!どうやったら25m泳げたの?教えて!」

25mを泳げなくても「前とはバタ足の強さが変わってたよ!そこを意識したんだね!」

そんな声かけをできるようになるでしょう。

子どもの努力や,思考そのものを認めてあげる。

そして,それをフィードバックしてあげて,子ども自身に気付かせてあげる。

そのとき,また子どもはちょこっと前より成長できる。

結果,記録自体もさらに伸びることが期待できる。

そんな支援って,いいですよね。

「25m達成!」と,大きく目標は掲げながらも,先生だけはしっかり,そこへ向かう子どもの過程を大事にしてあげている。

そんな先生でいたいです。