小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

これって,メモするべきかなぁ

2010-03-13 19:18:39 | 授業中の攻略法
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調べ学習を進めていると,たまにこういうことがあります。

班長さん「ただしくん,今日はどういうったことを調べられましたか?」

ただしくん「今日は,米作りをする農家の人の数がどんどん減っていることが分かりました。これからが心配だなと思いました。」

自分なりにある情報を見つけることができたのですね。

そして「心配だな」と自分なりに考えている点もえらい。

けど・・・

班長さん「けど,ただしくん,今日は「米づくり農家の人々の仕事」について調べるんじゃなかったかな?」

ただし「あ…たしかに計画ではそうでしたけど… これじゃだめかなぁ」

班長さん「うん… そのことはゆみこさんも調べてたし,困るなぁ」

ただしくんが調べたことは,内容的には意味のある情報なのですが,ちょっと的が外れてしまっていたのです。

何でも調べればいいというものではないですね。

特にグループなどで長期的な計画を立ててのぞんでいるのなら,その日その日の自分の役割は,きっちりと果たさなくてはならないものです。

そういう意味で,今回のただしくんは,よくがんばっているのですが,「もうちょい賞」になってしまいます。

ですので,

調べる際は,「情報を選択する」という意識ももたせる!

ことが必要です。

子どもは,目の前に現れた情報をうのみにしがちです。

特に興味をひくものや,ただしくんのように「農家」というキーワードさえ合っていれば,それで「調べた」という気になってしまいます。

情報を読み取る力のスタートは「情報を選択する」ということかもしれませんね。

そのためにも

1.かならずその日のめあて(テーマ)を掲げさせる

→「米づくり農家にはどのような仕事があるのだろうか?」などと,問いの形にして,それの答えを見つけるようにさせると,子どもには分かりやすいでしょう。

2.情報自体を吟味させる

→信頼できるものか,出典はどこか,古くないか,

3.関連する情報を見つけさせる

→めあてに対する答えになる情報が見つかったら,もしくは見つけられなくても,関係のある情報ならチェックさせます

急にこういった視点をもって子どもが情報に選択していくのは難しいかもしれませんが,そういった意識をもたせることは大事です。

上の「1.必ずその日のめあてを掲げさせる」これだけを欠かさないようにするだけでも,横道にはそれにくくなります。

インターネット社会で情報が溢れる中,自分の目で情報を選んでいく能力は大切なものですね。

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こんな調べ方するとおもしろいよ!

2010-03-10 18:26:51 | 授業中の攻略法
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「調べ学習」がはかどっている子を見てみると,ノートにたくさんのメモを残しています。

「先生,いろんなことが分かりましたよ!」

「ほおほお,どんなことだい?」

テーマにそって,多くの情報を集めることができていて,勉強になります。

しかし,これだけは,ちょっと物足りないとも感じます。

ここで調べ学習が終わってしまうと,一方的に情報を受け取ったのみにとどまってしまいます。

もちろん,情報を受け取ることも,知識の幅が広がり,勉強になるのですが,もう一歩充実した学習にしたい。

要するに,それらの情報をしっかりと解釈し,検討し,自分なりに考えることをしてほしいと思うのです。

その活動があるとないとでは,「調べ学習」の質が大きく変わってくるし,子どもに身に付く能力も変わってくるでしょう。

では,情報を受け取ったら,それから主体的に考えさせるためにはどうすればいいか。

子どもに分かりやすく示してあげましょう。

情報を読み取る「発見マーク」&自分で考える「ひらめきマーク」を使わせる!

「マーク」が子どもたちは大好きです。

少し説明しますと,

「発見マーク」…資料から読み取った情報を書くときに使うマーク

(例)・たばこで肺がんの発生率が大幅に上がる・豊臣秀吉は検地という方法で年貢を徴収した・ハイブリッドカーはガソリンと電気の両方を使って走る

「ひらめきマーク」…読み取った情報から,自分が考えたことを書くマーク

(例)・たばこがそれほど恐ろしいものだとは知らなかった・豊臣秀吉の検地のせいで農民は苦しんだだろう・電気だけで走る自動車はまだないのだろうか

普通の調べ学習なら,いわゆる「発見マーク」のみの活動ですよね。情報を収集するにとどまっています。

そこで,「発見マーク」一つにつき,必ず「ひらめきマーク」も一つセットで書かせるように指示します。

一つ見つけたら,一つ考える。

このシステムが,調べ学習をもっとおもしろくします。

「ひらめきマーク」は,いわゆるオープンクエスチョンです。

「発見マーク」から考えたことならなんでよい。

事実に対する理由,人の思い,人の努力,周囲への影響,過去,未来,疑問… どんなことでも書かせましょう。

単元の最後,発表する場面になって,読みとった情報のみの発表だと,グループ間でかぶってしまっていたり,聴いている子が「あ,それ知ってる」となってしまったりすることもありますが,「ひらめきマーク」がたくさん入った発表だと,「その考え方おもしろいね」と,発表自体に独自性が出てきます。

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「調べ学習」で調べるべきこと

2010-03-09 21:08:28 | 授業中の攻略法
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「調べ学習」がしっかりとできるようなシステムが大事です。

学習計画を綿密に立てさせること

授業の始めと終わりに報告させること

これでずいぶん活動が引き締まります。

調べ学習の「形」はできてきます。

さあ,今度は調べ学習の中身です。

子どもは何を調べたらいいのでしょうか。その内容です。

もちろん掲げているテーマによって,調べる内容は変わってきます。

ここでは,どんなテーマを掲げたにしろ,共通して指導できるコツのようなものを考えてみたいと思います。

社会科を専門とされている先輩先生から,以前に教えていただいたのが

「キーワード」を与えるということでした。

子どものテーマにそって,教師がその時間に調べる際のキーワードを与えてあげる。

もしくは,一緒にキーワードを考えて設定させる。

こうすることで,子どもたちには調べる手がかりができますし,横道にそれることも少なくなります。

また,図書の本やインターネットで検索するときに,そのキーワードが活躍することになります。

先輩に教えていただいた私も「なるほど。こりゃいい。」と,適宜使わせていただいています。

加えて,これもおもいしろいですよ。

「キー数字」を見つけさせる!

キーとなる「ワード」だけでなく,「数字」に着目させるのです。

というのも,「数字」には力があります。

事実を伝えるのに,数字は何よりインパクトを与えますし,説得力をもっています。

そして,数字は,まだ想像力が未熟な子どもたちにとっても,何よりも分かりやすい表現力をもっています。

だからこそ,調べ学習では,数字を見つけさせたいですね。

・一日分のゴミを処理するのに○○億円かかっている

・人間の体は,○○本の骨でできている

・アメリカでは,○人に一人が肥満とされている

・世界中では一日に○人の人が,飢えで亡くなっている

これらの「○」のところに入る数字に,子どもたちは興味があります。

単元の終りに班ごとに発表するときに,これらの数字を発表出来れば,なかなかおもしろい発表となりますよね。見ている子たちも「へぇ,すごい」とうなずくでしょう。

それをめざして,毎時間の調べ学習でもぜひ子どもたちに声をかけましょう。

「さあ,今日も『キー数字』を見つけてこよう!」

何を調べればいいか,難しいと感じている子たちにも,「数字を見つけよう」という分かりやすいめやすができます。

※ちなみに,「キーワード」らしく「キーナンバー」としないのは,「ナンバー」というと,1・2・3・4… あたりがイメージされるので,ここでは「数字」として,より幅広く調べられるようにしようとしています。

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今日はちゃんと「調べ学習」できた??

2010-03-08 18:42:01 | 授業中の攻略法
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「総合的な学習の時間」が導入され,わたしも何度となく失敗したことがあります。

「じゃあ調べておいで」「はーい」

(よし,子どもたちが調べ学習をしている間にちょっと時間ができるぞ。その間に別の仕事を…)

そんな時間が続き,単元の最後に子どもたちが発表するときになって,

(なんじゃこの発表は! ・・・反省)

もちろん子どもたちを責めるわけにはいきません。

きちんとした指導をしなかった自分に反省です。

調べ学習の間いつも先生がそばにいて手伝ってあげるわけにはいきませんし,それではこの学習のねらいが弱くなってしまいそうです。

しかし,必要な指導はしなくてはいけない。

前回は,授業の始めに「今日の活動」を班別(個別)に報告させる,そして活動に取り組ませることを紹介しました。

これとリンクして,もう一つ。

授業の終わりには,今日の成果を班別(個別)に報告させる!

ことも調べ学習のシステムに入れ込みましょう。

課題があれば,評価がある。当然です。

調べ学習で出て行く子たちにも,必ず5分前くらいには教室にもどることを指示しておきます。

そして

先生「班長は,班のメンバー全員の今日の成果を確認しなさい。」

班長「では,ひろあきくんから,今日分かったことを一つ報告してください。」

ひろあき「今日は,江戸時代には人のおしっこなどを回収して,肥料として生かす仕事があったことが分かりました。」

たかこ「わたしは,外国でもリサイクル運動が進んでいて…」

先生「報告が終わったら,班長は先生のところに報告にいらっしゃい」

班長「4班です。報告が終わりました。

先生「きみが特に印象に残った報告を,2つ教えてください。」

班長「一つは,ゆうきさんが,ハイブリッドカーについて… もう一つは…」

先生「よく分かりました。」

といった具合です。

この報告の場面があるので,班員は調べ学習で手をぬくわけにはいかないし,何か材料を得るためにも必死で工夫しなくてはなりません。

手ぶらで班に帰れば,そりゃあ冷たい視線が注がれるかもしれません。

コツは「一つ報告する」ことでしょう。すべてを報告させると時間がありませんし,報告がうまくない子はダラダラとなってしまいます。

一つ見つけることができる子は,それに付随していくつかの情報を得るものです。

マンネリ化しないように,時には個別に先生に報告させてもいいでしょう。

毎時間の評価カードをつくるなどして,報告の程度によって「◎」「○」「△」をつけてあげてもいいですね。

私もこうして書いているうちに気付きましたが,こういったシステムは大人の会社と同じようなものですね。

営業に出る前にも後にも,当然上司へ報告をするものでしょう。

なるほど。

「調べ学習」がしっかりできれば,そこで身に付く能力もあるのですね。

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「調べ学習」ぼくは何すればいいの?

2010-03-06 18:09:03 | 授業中の攻略法
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「調べ学習」が充実したものになるように,単元のスタートに綿密な計画を立てました。

そして,その計画にそって,いよいよ子どもたちの自主的な学習が始まります。

「最初に,しっかりとした学習計画を立てたから,もう子どもたちに任せても大丈夫か」

先生は,そう思いがちですが,まだまだ油断はできません。

確かに,学習計画には今日の活動がとても詳しく書かれています。

2班の計画書を見てみると,

「たくまくんとひろしくんは,インタビューで,みんなが実践しているエコについて,職員室で先生方に,聞いて回る。」

と書いてあります。

「4W・1H」がとても分かりやすいです。

この時点で,たくまくんとひろしくんペアがとても頼もしい子たちなら,これだけでもできるかもしれませんが・・・

授業の終わりに,

「たくまくん,ひろしくん,今日はどうでしたか?」

「うーん… 計画書に,インタビューっては書いてあったんだけど,よく分かんなくて…」

「分かんなくて?」

「今日は何も調べられませんでしたぁ」

あいたたた…

こんなことを防ぐためにも,こうしましょう!

毎時間の始めに,今日の活動を班別(個別)に,先生に報告させる!

これを欠かさないようにしましょう。

単元のスタートが大事だったように,毎時間の授業もやはりスタートが大事です。

「調べ学習」授業の開始とともに

先生「では,各グループの班長さん。今日の活動を,グループメンバー全員と確認しなさい。」

班長さん「今日は,ともこさんが図書室でリサイクルの… ゆうきくんは,教室で壁新聞の枠づくりを… こうだいくんとさちこさんは,温暖化のことをインタビューで… みなさんいいですか?」

班員「OK!」「壁新聞の紙ってどこにあるの?」「インタビューのとき気をつけることってあるかな?」

先生「準備ができた班の班長さんは,今日のグループの活動を先生に報告に来なさい。」

班長さん「3班です。今日は,すぐるくんがパソコン室で… ゆみこさんは図書室で…」

先生「まだよく分かりません。ゆみこさんは図書室で何を調べるのですか?」

班長さん「人々の昔の暮らしについてです。」

先生「OKです。3班,活動に入りなさい。」

こうして,先生がOKを出して初めて,子どもたちは調べ学習がスタートできるというシステムです。

こうすることで,子どもたち全員に役割の自覚ができますし,先生もそれを把握できます。

子どもたちには,それを任されたからには,先生に報告したからには,成果を出さなくてはいけないという責任感も生まれます。

結果,子どもたち一人一人の,1時間の活動の充実につながるでしょう。

先生も全員分の活動を把握するのは大変ですが,のちの活動を子どもたちに任せることを考えれば,出だしのそれぐらいはしてあげるべきです。

そして,報告させたときに,子どものやるべきことがあいまいだったり,やり方が難しそうなときは,ここでアドバイスしてあげることもできます。

単に授業の始めに「はいじゃあ,学習計画にそって活動を始めなさい。」と,子どもたちを手放すのではなく,そのまえにしっかりと今日の活動を子どもと共通理解することが大事ですね。

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