小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

「調べ学習」がうまくできない

2010-03-03 20:55:01 | 授業中の攻略法
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ここで言う「調べ学習」とは,いわゆる,子どもたちが自分たちでテーマや課題を決めて,その解決のために,いろんな方法を使って自主的に調べる活動のことです。

総合学習や社会科,最近では国語科などでも多くなりましたね。

前回の学習指導要領改訂あたりからでしょうか。

子どもたちの興味関心を大切にする,創造的な学力を伸ばす,といったねらいから,そういった形の学習を展開させようとするものが多くなってきています。

また,こういった自由度の高い学習の形を見直すという声も上がってきているようですが…

さて

この「調べ学習」は,現場の教員の多くは感じていると思いますが,なかなかクセモノです。

先生「5班は『薬物がもたらす危険』について調べるんでしたね。ではいってらっしゃい。」

5班の子たち「はーい。」「図書室いこっか。」

40分後

5班の子たち「ただいまー。」

先生「どうでしたか?どんなことが分かりましたか?」

5班の子たち「全然いい資料が見つかりませんでしたー」

(今日一時間,何をしてたんだ・・・)

なんてことも。(これはよほどひどい場合ですが)

「調べ学習」で起こりうるこういったトラブルを防ぎ,本当に子どもの関心を伸ばして,自主性を伸ばすような学習にするためにも,攻略法が必要です。

まずは

調べ学習をする期間の,綿密な学習計画を立てさせる!

これからスタートするべきでしょう。

「学習計画を立てる」というのはよく聞きますし,実践もされているでしょうが,これをできるだけ具体的にするということです。

単にテーマを「薬物がもたらす危険」と決め,発表の方法を「壁新聞」と決めるだけでは学習計画としては乏しい。

言うなら,もし先生が「調べ学習12時間目に,5班のかなこさんは,どこで何をしますか?」という質問をしたら,5班の子たちが「『たばこに関する法律』について,インターネットで調べます」と,はっきり答えられるのが理想です。

綿密な学習計画,それは

「4W・1H」=「何を・だれが・いつ・どこで・どうやって」を期間中のすべての活動にはっきりさせることです。

それがあって,はじめて毎時間の子どもたちの活動に目安ができます。

何をしていいのか分からない空白の1時間なんてものはなくなります。

だから,調べ学習のスタートの授業では,この学習計画を立てさせることに,十分な時間をかけさせましょう。

大きな表を作って,時系列にびっしりと書かせましょう。

綿密すぎて大変だと感じるかもしれませんが,この時間を過ぎれば,先生は活動自体を子どもたちの自主性に任せなければなりません。

だからこそ,最初はしつこいくらいに指導をしておきましょう。

同時に,こういった学習を通して,子どもたちは「計画の立て方」というものを覚えます。

これは,かなり大きな学力だと私は感じています。

この学力は,調べ学習の授業のみならず,将来いろいろな場面で活用できるものです。

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「ゲームさせておけば,子どもは静かなですよ」「え」

2010-03-01 21:24:47 | 保護者への攻略法
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ここ数回は,「子どものゲームをやめさせるために」という話題を提供してきました。

このようにゲームで悩んでいる保護者の方は多くいらっしゃいますが,実は,このような保護者の方は,健全な保護者なんだと思います。

うまく指導できず,どうすればいいか頭を悩ますばかりの方でも,私たち教師から見ると健全です。

子どもの豊かな成長を願ってるからこそですから。

一方で,こういった方もいるのです。

「子どもにゲームさせとけば,とりあえず静かだから」

ということで,ゲームをさせっぱなしの家庭です。

あらゆるゲームのソフトを買い与えて,制限なくさせている。

子どもは熱中して,たしかにゲームに向かっている間は静かにしています。

それが,保護者にとっては都合がいいと感じるのでしょう。

言うまでもなく,これではいけません。

ゲームをやりすぎる害を理解して,保護者はゲームのさせ方に責任をもつ!

これは大事にしたいと思います。

ゲームばかりしてると…「勉強する時間がなくなる」「外で遊ばなくなる」「家族との会話が無くなる」という一般的な悩みは当然なこととしてあります。

これも,確かな「ゲームの害」ですので,阻止しなくてはいけない。

しかし,こういったことを「子どもの害」と感じない保護者の方もいるようで,そこには大きな問題があります。

ゲームが全く悪いわけではありませんが,なんでも「やりすぎ」には害が生じるものです。

まずは,「生理的な害」です。

いわゆる「ゲーム脳」という言葉もよく耳にするようになっています。

この「ゲーム脳」に関しては,まだ研究も途上の段階のようで,明確なものは打ち出せていないようですが,私たちも敏感になっておく必要があるでしょう。

ゲームをやりすぎると,脳や視力などの生理的な部分に何らかの害がある可能性が大きい,ということです。

(実際,96時間ぶっ続けでネットゲームをして死んでしまった韓国人がニュースになったこともありましたね。)

次に,「感情面の害」です。

ゲームには,その内容も種類が多く,パズルやスポーツなどのように健全なものならいいのですが,そうでないものも多いのです。

敵を次から次に殺していくアクションゲームや,道徳を無視した人間扱いをするゲーム,性的な刺激が強すぎるゲームなどは,やはり子どもにはさせたくないです。

それらをやりすぎて,子どもたちの感情面が麻痺してしまいそうで恐い。

その他にも,「ゲームの害」はあるのかもしれません。

そういった点をしっかりとゲームを買い与える側の保護者も理解した上で,子どものゲームのさせ方には責任を持つべきです。

その上で,学校の先生にも協力を得るべきところは,積極的に相談してみるといいでしょう。

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