気付くと,このブログの記事数も400を超えました。
スタートしてちょうど2年ほどです。
…ってことは,2日に1回ほどの記事更新ということになるんですねぇ
最近はそれ以上にペースがのんびりとしてしまうことも多くて,「いかんいかん」と思いながら書くことも多くなりました。
あまり間隔が空きすぎないようには気をつけながら,これからもペースをつくって続けていきたいと思います。
他の教育ブログもよく拝見させていただきます。
・授業などの実践記録
・教育観
・教科等に関する専門的なもの
・現代教育への意見,批判
・日記風の生活記録 などなど,いろんなブログがあります。 みなさん,(ブログを書く者には特に分かるのですが)毎回工夫して記事を書いてらっしゃいます。 「何のために書くのか」 ということを時折考えたりもするのですが,これは書く人それぞれだと思います。 いろんな目的がある中で,私もそうですが,書き続ける,残していくことで, 自分の仕事をマニュアル化する! ことにもつながっているように思います。 一般的に,仕事にマニュアルは不可欠です。 仕事のやり方をそこから学んでいくことから始まります。 人がつくったマニュアルには,その人の経験がつまっています。 そのマニュアルにそって仕事を進めることで,自分も追体験をし,自分のものになっていきます。 私のブログが,だれか別の人のマニュアルになるなんてずうずうしいことはもちろん考えていませんが,少なくとも「自分でつくった自分のためのマニュアル」として残していくことには役立っているように感じています。 私がしてきた仕事の中で,毎日のように生まれるたくさんの成功と失敗。 それを思い出や,感覚として肌で覚えておくだけでなく,しっかりとした形で残していきたい。 それがこのブログかなぁ なんて思っています。 またそれをオープンにして見ていただき,共感していただいたり,ご批判をいただいたりする中で,それにより磨きをかけられたらとも思います。 またオープンにすることで,怠けるわけなはいかなくなります。 そういう意味では 自分の仕事のマニュアルはオープンにする! ってことも意義がありそうです。 そして,この「小学生攻略法」というマニュアルは,固定的なものでなく,どんどん変化していくものです。 生きた子どもたちが相手ですから。 これからも,長い時間をかけてブログづくりに取り組んでいこうと思います。 読者のみなさま,これからもお付き合いよろしくお願いします!
お盆シーズンを迎え、夏休みも中盤を過ぎています。
2学期の始業式が始まってすぐに、教師が追いこまれる仕事が
「子どもたちの夏休みの宿題チェック」
ですね。
日記・漢字・算数プリント・自由研究・作文・ラジオ体操カード・・・
とても量が多いです。
(こんなに出さなきゃよかった…)
なんて変な後悔をしそうなくらいです(笑)
これらを全てしっかりとみるのには相当な時間と労力が必要です。
夏の子どもたちのがんばりですから,てきとうにみて、あいまいな評価を返すようなことはしたくないです。
私は教師1年目、すべてのページにしっかりと丸つけをし、必要なコメントをやスタンプを押して,子どもたちに返却しました。
赤ペンが何本もきれてしまったことを今でも覚えています。
結果、莫大な時間を要したことは言うまでもなく、おかげで他の2学期スタート時に重要な学級経営の仕事が遅れてしまいました。
しかも、残念なことに、これだけの努力をしたにもかかわらず、子どもたちは(保護者も)あんまり一つ一つの丸つけやコメントを見ていない・・・
そりゃそうでしょうね。
いちいち,またページを見返すほど感心な子は,そういないです。
2年目の夏以降、私は工夫しました。
丸つけはせず、すべての評価をまとめた賞状を一人一人に作ってあげる!
という形にしてみました。
賞状はパソコンで作ります。
「賞状」とは言え、中味は一つ一つの宿題について具体的な文章で評価を書いてあげます。
以下のような具合である。
①漢字の書き取り
・・・40ページの課題をすべてできましたね。よくがんばりました。きちんと読み仮名もつけているし、字も正しく書けています。夏休み後半に、少し丁寧さが欠けてしまったようですので、2学期には気をつけましょう。
②1行日記
・・・友だちと楽しく遊んだ日がたくさんありますね。とても楽しかったことでしょう。8月3日に、家族とプールに行き、大波に揺られてはしゃいだことは、夏のすてきな思い出になりますね。先生も行きたいなぁ、うらやましい!
③自由研究
・・・
といった感じです。
これをみると,「そんなこと、大変すぎる!」と思うでしょう。
しかし、これにはちょっとした裏技があります。
まず、漢字・計算・ラジオ体操・歯磨き などは、決められた同じ課題をしてくるわけだから、ある程度、何通りかの評価に分類できます。
だから、その段階ごとに評価の文面を何通りか作っておきます。
そして、その子の宿題のできに応じて、その文面を(コピー+貼りつけ)すれば手軽です。
だから、あとは日記・作文・自由研究・図工作品などの評価になります。
それぞれに個性のある宿題をしてきているから、これらは個別に評価を書いてあげたいところです。
このときのコツとしては、その作品全てをくまなくみるのではなく、印象に残る一部分について評価すること。
そうすることでみる時間も削れるし、子どもたちにとっても、分かりやすい具体的な評価ができます。
この、「夏休み宿題賞状」のよさは
①何より、みる時間と労力が大幅に削減される。
②賞状をもらうのだから、子どもはとてもうれしい。
③評価が一枚の賞状にまとめて書いていると、子どもも読みやすい。
④賞状は、あとに残る。夏休みの指導が、2学期以降にも生かせる。
⑤全ての宿題を出さないと、賞状は作れないわけだから、子どもたちも必死になってやり遂げようとする。
私は、初めてこの賞状を作った年、(本心、どんなリアクションが返ってくるかドキドキしたが)子どもたちが喜んだことに加えて、保護者の方々に大変感謝されました。
「こんなもの作っていただけるなんて、初めてです!飾っているんですよ。一人一人に作るなんて、大変でしたでしょー」
なんてお母さんに言われたこともありましたが,実はそこまで大変ではないんです。
システムさえしっかりできれば,とてもスムーズな作業になります。
夏休みが終わるちょっと前から、賞状の枠と、評価文面の雛型を作っておくと、始業式からの作業も楽になりました。
ぜひお試しあれ。
教員って,本当に特別な仕事だと思います。
20歳そこそこで初任者として採用されても,その人も早速4月から教壇に立つことになります。
学校の先生,担任の先生として,すべての仕事を任されます。
そして当然本人は
(うわぁ~いきなりかよ~ 厳しいなぁ~)
なんて思います。
そして,4月の始めのうちは,ままならない感じで学級経営をしていくわけですが,それも5月くらいになると慣れてきます。
ひと月担任をして,すっかり身も心も担任になった気分です。
はじめのうちは,子どもたちはみんな素直で言うこともきくので,
(おっ,結構できるじゃん)
なんて思ったりして。
しかし徐々に子どもたちも本性を現し,先生の化けの皮も剥がれ出し,学級の様子が変わっていく…
というのがほとんどの場合でしょうか。
私も例外なくそのパターンでした。
そうして,痛い目に会いながら,学び,経験をつんでいきます。
そして,経験をつんだ先生は,視野が狭くなりがちです。
20代は学級のことぐらいしか見えていません。
30代は学年のことがやっと見えてきます。
40代で学校のことを見るようになるのでしょうか。
50代で学校の外まで見れる人もでてくる…
と,おおまかにそんな感じでしょうか。
狭い範囲で,何とかうまく仕事ができるようになってくれば,少なからず「うぬぼれ」もでてくるものです。
それが先生にとっては恐いことなんだという意識をまずもつべきでしょう。
狭い範囲でうまくいくことに満足せず,
もっと,違う畑でもがいてみる!
ことをするべきです。
学校の先生は,その立場上,何もアクションを起こさなければ,ずっと学級の担任のままです。
もちろん受け持つ校務は少しずつは変わってくるでしょうが,学校での主なポジションは,今年も,来年も,再来年も同じような立場です。
自分から声を出して希望するか,上司から発令があるか,その場合によってのみ立場が変わります。
「違う畑」に行くわけです。
「違う畑」に行けばもちろん今まででのやり方のみでは通用しなくなります。
また,初任で教壇に立ったころのように,もがく経験を必ずすることになります。
そして,そうすることが,自分を磨くことにつながる。
視野を広げ,知識を増やし,情操を刺激し,人脈が広がる。
考えが変わり,バイタリティーが増し,人間味が豊かになる。
同じ仕事しかしない人には,ない成長がそこにはあります。
そういった成長をして,また「担任」という畑に戻ってくるのもいいでしょう。
また一味違った担任になっているはずです。
先生だって,それを求めてアクションを起こす向上心をもつべきですね。
「違う畑」と言っても,ジャンルは色々です。
学校内で,担任から専科に変わることもそうですし,国語を研究していた人が体育を研究しだすこともそうです。
教諭が管理職になることは大きな変化ですし,学校職が行政職に変わることも大きい。
私個人的なことですが,ぜひ「企業研修」に出て見たいなって,今思っています。
とても興味のある分野です。
利潤を追求する厳しい環境で学んでみたいなって,思っています。
近いうちに行けたらいいなぁ…
夏休みで子どもと会っていないので,どうしても「仕事術」や「教師力」の記事が多くなってしまいます。。。
仕事が速い人
仕事が遅い人
どんな仕事の世界でもいるでしょうね。
この差はどこでできてくるのでしょうか。
「経験」
ではないように思います。
経験を重ねれば仕事が速くなることでもありません。
若いのに仕事が速い人もいるし,年配なのに仕事が遅い人もいます。
となるとやっぱりこの差は,まず
「勉強」
から生まれていると思います。
仕事を速くするためにどうすればいいか,それを学ぶかどうかです。
原点は,それを学びたいとか,学ぶ必要があると感じられるか。
そして,そこから具体的にいろんな方法でその手段を身につけていくことができるか。
でしょうね。
となると,
「賢さ」
という言葉が適切かは分かりませんが,頭がスマートでなくては,その勉強も身につきません。
結論,仕事が速い人って,やっぱり頭がいいんじゃないかと思います。
この,仕事が速い遅いってことに関して,単純に考えれば
仕事が速い=仕事の質が劣る
仕事が遅い=仕事の質が上がる
って思ってしまいそうですが,私はこれも違うと思っています。
経験上,
仕事のスピードと,質は相関する!
そう感じています。
要するに
仕事が速い=仕事の質も上がる
仕事が遅い=仕事の質も劣る
そんな関係にあるのではないかと。
(もちろんすべてがそうではありませんが,基本的に)
仕事が遅い,要するに時間をたくさんかけたからといって,それの中身がよくなるという結果には,ほとんど至らないものです。
効率の悪さ,緊張感のなさ,集中力のなさ,そういったものが仕事の結果としても表れるのではないでしょうか。
加えて,仕事が遅いことは周りの人も巻き込んで迷惑をかけてしまいます。
逆に
仕事が速いということは,効率のよさ,高い緊張感,短時間の集中力が仕事の結果として表れます。
言うまでもなく,このスピードは関係する周りの人々にもうれしいことです。
例えば,テストの採点について。
採点が遅い人は,その後の評価も遅れ,それを受けた明日の授業づくりも遅れ,他の仕事への取り掛かりも遅れてしまいます。
子どもたちへの返却も遅れ,不評です。
採点が速い人は,その後の評価も速くなり,早速明日の授業づくりにも生かすことができ,他の仕事への取り掛かりも速くできます。
一気に集中してできた作業は,全体のできを把握するのにも役立ちます。
そして,テストがすぐに返ってくることは,子どもたちの記憶も新鮮で,大喜びです。
このように,学校でのいろんな仕事に言えることだと思います。
もちろん,時間をかけなくてはできない仕事もあります。
熟考に熟考を重ねてこそできる,大きな仕事に関してはまた別です。
ここでは,普段のルーティーンワークのようなものについて,そのスピードの重要性を強調したいと思います。