小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

ドル安 株安 国債安… 学校では他人ごと?

2011-08-08 16:50:52 | 教師力UPの攻略法

世界的な景気減速に歯止めがかかりません。

東日本大震災に代わり,ニュースのトップを飾るようになってきました。

企業に勤める人々や,海外との関わりをもつ人々には,今回の不況の痛手が直接的にやってきているはずです。

一方で,私たち公務員。

生活をしていれば,いろいろなところで不況を感じることはありますが,仕事を通じてこの不況を感じることはほとんどありませんでした。

公務員だから,給料は歩合制ではなく,固定給です。

教員で言うならば,毎日同じように子どもたちと過ごし,毎月同じ給料が入ります。

それが公務員という仕事の魅力の一つでもあるのかもしれませんが,一方で,公務員の弱点とも言えると思います。

経済観念がとても低くなってしまうわけです。

大々的に取り上げているアメリカ経済の停滞,ヨーロッパ経済の崩落,そしてそれが日本にもたらす影響なんかも,どこか他人事のように思える公務員も少なくないのではないでしょうか。

しかし,近年ではその状況も変わってきています。

地方によっては,給料カットが出ているところもあるようです。(結構前からあるようですが)

職員室では教頭先生がコピーの節約を呼びかけています。

事務室では事務の先生がチョークの本数制限を言っています。

こんなところに波がやってくるわけです。

それらは,私たちにとっては「え~」と,大変なことだと感じることではありますが,私たちのこれくらいの不自由さは,一般の社会人の人たちからすれば,比べものにならないでしょう。

職を奪われることはありません。

こんな状況においては,私たちだって

一般的な経済観念やコスト意識は,仕事の中でももつ!

ように努めるべきでしょう。

世の中がこれだけ不景気だというのに,コピーの紙を節約する程度でその影響を受けているというだけでは,一社会人として不十分です。

学級設営に無駄はないか。

毎回当たり前に印刷しているプリント類は本当に必要か。

必要と思って集めている教材費に,削減できるものはないか。

毎月徴収している学級費は削減できないか。

教室の電気に無駄遣いはないか。

係で購入希望を出している備品に,もっと安価なものはないか。

そんなことを見直す目をもつべきでしょう。

そして,

「お金があといくら使えるから,これくらいの教育ができる」

そういう経済的な感覚を育てていきたいです。

逆に,これからの時代,そんな感覚をもたない教員は,社会では使いづらい人材となっていくでしょう。


新聞に悲しい記事「いじめ3.5%増」

2011-08-06 14:59:14 | 「教師-子ども」関係の攻略法

新聞に「全国のいじめ3.5%増」とありました。

全国の小中高で7万5千件を超えるいじめがあるということです。

しばらく減少傾向だったために,これはショックです。

しかも,震災の影響がある福島・宮城・岩手の三県は除いてこの数字だということなので,かなり深刻だと受け止めるべきものかもしれません。

このデータの公表には,都道府県別のデータも同時に示されており,どの県が一番いじめが多いだとか,それらのうち解決できたのは県内で何%だとか,そこまで示されていました。

これについても,私自身がどの地域に思い入れがあるとかは関係なしにしても,なにか気持ちの悪いものでした。

言うまでもなく,いじめは絶対に許されません。

学校から根絶していかなくてはいけない。

そのために教員をはじめ,関係するいろんな人たちが努力をしなくてはいけません。

現場レベルでいじめを考えたり,話し合ったりする際に必要なことがあります。

何を「いじめ」というか,共通認識しておくこと

です。

繰り返しますが,いじめは絶対に許されません。

学校に,学級にいじめが存在するとなれば,本気で取り掛かる問題です。

どんな当事者も,相当な覚悟が必要なことです。

だからこそ,その「いじめとは何か」という部分を,学校に関わるみんなが知っておくべきです。

文科省が出している資料や,有名な教育研究者などが明確に示しているものもありますが,それに沿いながらも子どもの発達段階に応じるなどして,子どもや保護者にも伝えておくことが必要でしょう。

でなければ,だれかが「いじめがあった」なんて話題を持ち出した時に,同じレベルで話ができないことがあるからです。

文科省の言葉に沿えば

・相手に対して一方的なもの

・相手に対して身体的,心理的に攻撃するもの

・継続的であるもの

・相手が深刻な苦痛を感じているもの

が,「いじめ」であるとしています。

これらに「意識的に」とか「集団で」とか「陰湿な方法で」とか,いじめに加わりそうな要素もありますが,こういったことを学校,学級レベルで共通に認識しておくことです。

ある子が,「学校でいじめられた」と言っていましたが,話を聞いてみると,相手との対等な立場でのけんかの中でいやなことがあったいうこと。

この場合,それは「いじめ」と表現するものではないことを,教えてあげなくてはいけません。

ある子は,制服にたくさんの汚れをつけて帰ってきて「いつものことで慣れてるから」と言っていましたが,話を聞いてみると,集団で一方的に泥を投げつけられて,その相手らは喜んでいたということ。

この場合,それは「いじめ」であり,絶対にやめさせなくてはいけないものだと教えてあげなくてはいけません。

このように,クラスで「先生はいじめを絶対に許さないよ」という話をするとき,先生が言う「いじめ」のことを,子どもたちも知っておかなくてはいけませんよね。

そして何より大事なことは,いじめは,いじめられている側の子の立場に立って解決に向かうということ。

「先生は,先生の200%の力をもって,いじめられている子の味方になって,いじめている子をやっつけます。約束します。」

その姿勢を貫きます。


ほこりまみれの本たちの中に,必死で勉強した足跡が

2011-08-04 15:54:54 | 教師力UPの攻略法

夏休みということで,久しぶりに本の整理をしてみました。

衣装ケースに押しやられた本たち。

整理を始めようと思ったのですが,案の定,懐かしい本たちに手を伸ばして中を読み返してばかり。

整理は全く進みませんでした(笑)

まずはその本の多さに驚きました。

自分の実感としてはそんなに本は買っていなかったような気がしていたのですが。

冬に引越ししたときにまとめて押し込んでいた本たちを一冊一冊見てみると,確かに以前に読んだものたちばかりでした。

特に教員なりたてのころに読んでいました。

仕事がうまくできず,授業がうまくできず,何かにすがる思いで本を買い漁って読み漁っていたんですねぇ。

懐かしく,そのころのことを思い出しました。

本は,以前は教育書が一番多かったのですが,年がいくごとにビジネス書やエッセイ,啓発本のようなものの方を多く読むようになっていました。

目についた一冊を取り出し,若干ほこり臭いそれのページを開いてみると,蛍光ペンと付箋がたくさんつけられていました。

「あぁ・・・ やってたやってた」

中には何度も読み直すから,何色かの蛍光ペンが引かれていたり。

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感銘を受けた本っていうのは,何度読んでも新しい発見があるというか,今回も改めて「はっ」とさせられるページもありました。

あるビジネス書に

いつもアウトプットを意識しながら勉強をする!

とありました。

アウトプットとは,行動にうつすこと,結果として表現することを言います。

読書で勉強しながらも,なるほどと思ったことは,そこでとどまらず,その場でそれを実行する自分をイメージしろということですね。

そして,明日の職場では早速それを行動にうつしてみる。

成功するなり失敗するなりの結果を得て,勉強したことを自分のものにする。

「体得」する。

そういうやりかたです。

以前に読んだたくさんの書物の中から,私はどれほどアウトプットできているのでしょうか。

できているものも,そうでないものもあると思います。

もう一度,過去の自分がつけてくれた付箋を追いかけて,確実にアウトプットするために勉強し直そうかと,気持ちが奮い立つ気分でした。

こういうときの気持ちは忘れずにいたいですね。


教室という部屋の「色」を意識したことがありますか

2011-08-03 15:34:28 | 学級生活の攻略法

ブログのデザインを変えてみました。

いかがでしょうか。

もちろん私が自分でつくったデザインではなくて,ブログサービスの中から選んだものです。

ブログをされている方なら知っていると思いますが,選ぼうと思えばいろんなデザインのテンプレートがあって,どれも上手につくってありますよね。

さすがプロのサービスだなぁなんて,感心します。

今回のこのブログは「クローバー」がテーマで,緑色を基調としています。

私自身「いいな」と思って,選んだわけですが。

さて

学校にもこんなデザインに関する「センス」が見え隠れする場所があります。

一番はやっぱり学級設営でしょう。

やはり学級設営に関しても,上手な設営と,そうでない設営,センスのいい設営と,センスのよくない設営があるように思います。

…センスがよくないと思ってしまった学級には申し訳ありませんが。

その違いはなにか。

ものの配置のバランスがよいか・縦横がきれいに真っ直ぐ並んでいるか・設営物の中身が充実しているか・子どもの発達段階に合っているか・季節に合っているか・・・

などいろいろあると思いますが,ここには担任の設営,というか「空間デザイン」とでもいいますか,そのセンスが表れるように思います。

「ものがきれいに並んでいる」というクラスはよく見ますが,さらに設営の上いくクラスは

設営の色に統一感をもたせる!

ことにまで念を入れてしていたりします。

これがなされている学級とそうでない学級では,一歩教室に足を踏み入れた瞬間に,雰囲気が違うのが分かりますね。

例えば,こう質問されたら,答えることができますか?

「あなたの学級は,主に何色ですか?」

「クラスの設営にそんなことまで考えないよ~」

って先生が多いかもしれませんが,それはクラスで過ごす子どもたちにちょっと失礼な話です。

子どもたちは一日の大半をその教室ですごすわけです。

何より,そこは子どもたちにとって少しでも快適な場所でなくてはいけません。

普段何気に利用している,外のお店やホテルなどの建物内というのは,もちろん色を考えていて,そこには,意図的な色の統一感があるものですよね。(これはプロのデザイナー・建築家の腕によるものだから)

そして,そのセンスが良ければ,やはり居心地がいいものです。

無意識であっても,そこにいる人にとって色の印象というのは大きいのでしょう。

逆に,センスが悪く,色がガチャガチャした部屋では落ち着かない。

こういった考え方は,ぜひ学級設営でも取り入れたいものです。

一つの部屋を「デザイン」する。

教師という仕事からは慣れないことかもしれません。

だから,まずは色に統一感をもたせることから始めてはどうでしょう。

壁紙の色,掲示物を囲う線の色,クラス目標の字の色,飾る写真の背景の色・・・

こういったところに統一感をもたせると,非常にクラス(部屋)の雰囲気が落ち着き,まとまってきます。

ちなみに,子どもの中には,混じり合い過ぎた多くの色が苦手な子もいるようです。

そういった子のためにも,色を統一させることは効果的です。