人間は人間の未来だもう何年もの間、言った者勝ちやった者勝ちの傍若無人が大手を振って歩いている世の中で、このまま行きつくところまで行くしかないのかと半ば諦めてもいたが、さすがにこの一月、次から次へと...
グーグルさんから一年前の記事が届いていた。
一年前のこの時期からブログを始めたことには気づいていたが、「一年前」と言葉にすると「一年前にはワンコがいてくれた」今はこの想いばかりが浮かぶ。
ブログを始めた一年前の2月4日のワンコ日誌には、「けなげに日向ぼっこ」と書いている。
その三週間後には「定期健診 エコー・心電図・血液検査ok」と花丸印を付けている。
体重も、今から考えれば減少傾向(老衰段階)に入っていたのかもしれないが、当時は「心臓の負担を考え少しダイエットしましょう」と言われていて、またワンコが自分の意思で健気に運動を増やしていたので、少し体重が減ったのをむしろ喜んでもいた。
三月に入れば、「夜中にウロウロ」「今日はぐっすり寝た」という記載が出てくるが、まだ二月はそのような気配もなく、このままワンコがいてくれる日々がずっとずっと続くと思っていた。
昨夜「一年前のワンコがいてくれた頃」と思いながら夜道を歩いていると、いつもは煌々と輝く犬星が心なしか影が薄い。
日が長くなり漆黒の夜の訪れが遅くなったのもあるかもしれないし、春独特の霞がかかっているのかもしれない。
悲しいけれど、確実に季節が移ろいゆくことを感じずにはおれない。
ワンコがいない新しい季節が始まってしまう、と思うと、一年前の「時間」について書いた「人間は人間の未来だ」が気になり始め、それと共に思い出した言葉がある。
『これからが、これまでを決める』
仕事も含め一日の圧倒的時間を読み書きに費やす私にとって、湯船につかりながらラジオを聴くのは、頭が解放される時間だ。
この年末年始は心身ともにせわしなく、特に風呂ラジオは貴重な時間だったが、そのなかで耳にし印象に残っているのが「これからが、これまでを決める」という言葉だった。
ブログ開始から一年目を迎えた日から、一週間。
ワンコがいてくれた一年前を思いながら、時間(現在・過去・未来)を考えている。
そのあたりは、又つづく
ところで、株も為替も長期金利も大変なことになっている。
<長期金利>初のマイナス 株安円高、日銀に誤算 毎日新聞 2月10日(水)0時10分配信より一部引用
9日の東京債券市場は、長期金利の指標となる新発10年物国債の市場利回りが一時、マイナス0.035%まで低下し、史上初めてマイナスとなった。日銀がマイナス金利導入を決めたことを受け、日銀にお金を預けておくと損をする金融機関が国債を買う動きを強めていたことに加え、欧米市場の株安を受けて東京株式市場でも株価が急落し、安全資産とされる国債を買う動きが広がったためだ。~中略~
日銀は1月29日の金融政策決定会合で、マイナス金利の導入を決定。中国経済の減速懸念や原油安を背景にした年明け以降の株安・円高の流れを止めたい狙いもあった。~略~ただ、市場では「世界経済の先行きに対する不透明感は強く、株安・円高・金利低下の流れは長引く可能性がある」(大手証券)との見方が強い。
9日の東京株式市場では、日経平均株価の終値が前日比918円86銭安の1万6085円44銭と急落。下げ幅は一時1000円に迫り、2013年5月以来、約2年9カ月ぶりの下げ幅を記録した。東証1部上場企業の98%超が値下がりする全面安の展開となった。~略~
(日銀が導入を決めたマイナス金利は)現状では、運用難になる金融機関の経営悪化や消費者が受け取る利息の減少の方が強く意識されており、市場の動揺は収まっていない。
「靴磨きの少年まで株の話をしだしたら相場はオシマイ」というので、心配しながらも黙っていたが、サーキットブレーカーが発動される事ここに至れば、私ごときが話題にしたところで、大勢に変化はない。
バズーカだか何だか知らないが、出口戦略あってのバズーカなのか。
「天佑なり」(幸田真音)によると、国債の日銀直接買い取りを決めた高橋是清は口を酸っぱくして忠告している。
『これはあくまで一時的な便法だ。こういう特例的な金政策を執るときは、必ずきちんと出口を設定しておくのが鉄則だ』
『国債を博打や賭事の道具に使われてはたまらないからな。』
『これはあくまで一時の便法だぞ。劇薬は一歩間違えれば毒になる。出口も作らず続ける事だけは、避けなければならぬ。』
平成の高橋是清は何処に。
追伸
靴磨きの少年ならぬ私。自分では大人しくしてきたつもりだが、読み返してみれば時々その話をしているようで、ブログを始めた三日後には早速その話題を取り上げている。(参照、「神の見えざる手」)
日本が神のあたたかい御手に包まれることを祈っている。