どうしてこんなに楽しいんだろう!

新しいことをはじめるって楽しいですね!美味しいお酒を飲んで、好きな音楽を聴いて、ヨカバンジャー!!

ハリエット

2020年06月14日 | TV・映画



映画館が再開したので、久しぶりに出かけた。

毎月14日はTOHOシネマズデイなので
1,200円で映画が鑑賞できる!(通常1,900円)。

あいにくの天気だったが映画は関係ない。

さて何を見るか・・・
上映リストを見て興味を持ったのが「ハリエット」だった。

ミッドタウン日比谷にリニューアルしたTOHOシネマズ日比谷へ向かったが、
上映リストに「ハリエット」はなかった・・・

スタッフに確認すると、ハリエット上映館はシャンテの方だった。
単純に私の勘違いだった(-_-;)

上映時間が近づいてきたのであわててシャンテに走った。

入口でアルコール消毒をして体温測定。
マスクをつけ、息を切しながら走ってきたので
汗をかいて体が熱かった・・・
だいじょうぶかな・・と思ったが
モニターに36.7度と表示され・・セーフ!

客席は前後・左右を空けて距離をとるようになっていた。

TOHOシネマズシャンテのキャパは220。
シネマズデイなので多いかと思ったが、
1割くらいの入りだった。

まだ、映画館には人が戻っていないようだ。

ハリエット・・・時代は1849年のアメリカ。
黒人女性奴隷のハリエットが自由を求めて逃亡し、
さらに仲間を助けるという実話に基づいたものだ。

ハリエットは黒人女性で初めて米ドル紙幣に肖像が採用された人物で
アメリカ人なら誰でも知っているそうだ。

20年前に市民講座で浦和大学の岩本裕子先生に
「アメリカ黒人音楽の源流」について教えていただいた。

ゴスペル(黒人霊歌)はなぜ生まれてきたのか・・・
その源流は1619年に始まったアメリカの奴隷制にある。

この映画の中でも日曜日に教会でゴスペルを歌うシーンが何度も出てくる。

毎日家畜のごとく扱われ、教会での時間が唯一の人間らしいひと時だったのかもしれない。

ただ、この物語の舞台はメリーランド州。
アメリカ北部の州だ。

奴隷制が厳しかった南部のミシシッピ・ルイジアナ・アラバマ・ジョージアではない。

ほんの170年くらい前の北部でもこんな状態だったのかと
改めて驚くとともに、南部はどれだけ絶望的だったのかと目をそむけたくなる思いがした。

ハリエットは、ある意味、運よく生き延びたが、
数えきれないくらい多くの黒人が、
絶望のうちに命を落としたという歴史を忘れてはいけない。

エンディング・・・主演のシンシア・エリヴォが歌う「Stand Up」が流れる。

まさに、魂の叫び! ゴスペルのサウンドだ!!

心を揺さぶられた。

場内が明るくなっても、しばらく呆然として立ち上がれなかった。

いい映画だった。

<映画「ハリエット」 official site>













コメント
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