67camper's Blog

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パウエルが認めたNO.1女流ピアニスト

2009-08-13 06:58:52 | jazz & vocal
Many Sides Of Toshiko/Toshiko Akiyoshi
(Verve MV 2567 jp.reissue)


 秋吉敏子さんがオスカー・ピーターソンに見いだされ,ノーグランからの10インチでUSAデビューを果たしたことは皆さんご存知の通りですよね。パウエルのスタイルを踏襲した男勝りのプレイはサウンドだけ聴いているととても女流ピアニストとは思えないですよね。勿論,在米中実際にパウエルとの交流もあったようで,その辺りを岩浪氏が興味深く日本語ライナーノートに書き残しています。このなかでパウエルが「女性のピアニストでは君が最高だ」と言ったと記載されています。また,トシコからお金を借りていたくだりや,パリ在住時にトシコのアパートをパウエルが訪ねていた話など興味深いですよね。

 さて,今日はこのライナーが記載されているverve第3作のアップです。タイトル通りにパウエルスタイルを自分なりに吸収しアップテンポ、バラード、組曲など多くのスタイルの曲でパウエルライクな彼女のピアノを披露してくれています。ベースはGene Cherico, ドラムスはJake Hannaで例のニューポートのライブ盤と同じメンバーです。A面の"The Man I Love", ブラウニーの"Minor Mood", "After You've Gone", B面の"Bags Groove", "Imagination"など人気曲が並ぶ構成も嬉しいですよね。

 57年の録音でアメリカ生活にも慣れた余裕すら感じさせる一枚です。所有盤は前述のようにポリドールからの再発盤です。愛らしいトシコのアップが大好きなカバーでもあります。