Everybody Knows Johnny Hodges/Johnny Hodges
(Impulse As-81)
アルトの雄、ジョニー・ホッジスは中間派を代表するアルトサックス奏者でありベニー・カーター、ウィリー・スミスと並び3大アルト奏者と言われていた事は前のホッジスのロゴでも書いた通りです。揺れる炎のような艶やかなトーンで吹くバラードの美しさはホッジスならではであり、自分が特に贔屓にしているアルトイストです。エリントン楽団出身者(エリントニアン)による御大抜きのセッションは今までにもたくさん企画され、どれもリラックスした好セッションが多く各自のウィットに富んだソロが聴けたのしいモノです。本日は、64年インパルスに録音したホッジス名義のエリントニアンボス抜きセッションをアップいたします。
先ずはメンバーから。Johnny Hodges(as), Paul Gonzalves(ts), Russell Procope, Jimmy Hamilton(sax), Harry Carney(bs), Lawrence Brown, Britt Woodman, Buster Cooper(tb), Ray Nance, Cat Anderson, Rolf Ericson, Herb Jones(tp), Jimmy Jones(p), Ernie Shepard(b), Grady Tate(ds)が全員はいるビッグバンド仕立てと、オクテットの演奏がおさめられています。ホッジスの流麗で、無駄がなく、太い低音、艶のある高音を聴くと本当にリラックスできますね。サイドメンも好演でB-1の"I Let A Song Go Out Of My Heart"のカーネイのゴリゴリサウンドのバリトンや、B-4"Papa Knows"のゴンザルヴェスのサブトーンを交えたソロなど聴き所も多いセッションですね。
所有盤はインパルスの再発米盤ですが、恐らくこの辺りのメンバーによるボス抜きセッションでは屈指の好録音と思います。この時期、ホッジスはVerve専属だったのにどうしてリーダー盤が録音されたのか・・・?。確かにLawrence Brown、Paul Gonzalvesもインパルスからリーダー盤を出しているからなのか・・・。真相不明です。