67camper's Blog

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ヨーロッパの水をえたデックスのプレイが聴きものだ!

2011-12-28 00:46:08 | jazz & vocal

One Flight Up/Dexter Gordon
(Blue Note BST-84176 jp.reissue)

 デックスのリーダー盤は初期のワーデルグレイとのプレイから,ベツレヘム盤,ドゥートーン盤,ブルーノートの諸作、ブラックライオンのライブ盤、晩年のSteeplechaseの諸作とどれをとっても秀逸なアルバムが多く,いずれの盤でも彼の豪放磊落なプレイを楽しむことができます。中でもブルーノートの諸作はGOとかOur Man In Parisとか人気盤が多いですよね。最も地味な印象なのが本日アップのOne Flight Upかもしれませんね。

 とは言いながらもサイドメンを見るとこの盤も捨て難い魅力盤であることは容易に想像出来る筈です。Donald Byrd(tp), Dexter Gordon(ts), Kenny Drew(p), Niels-Hening Orsted Pedersen(b), Art Taylor(ds)とくれば放っとけないですよね。64年パリ録音で、古い家屋の前で大股広げて立つデックスを捉えた茶系モノトーンカバーの秀逸さもあって結構ファンが多い一枚ではないでしょうか。そしてデックス盤ではめずらしい片面一枚をつかった"Tanya"の進歩的な演奏というのも異色な感じです。いつものゴードンを聴くならB-2、ラストを飾る”Darn That Dream"でしょうね。ススす~っとゆったりとテーマを吹き始め、時々硬めのバッというサウンドを入れながらテーマを吹くデックスが最高です。ここで珠玉のピアノプレイを聴かせるドリューもさすがとしか言いようがありませんね。

 所有盤はキングの再発盤です。このジャケットセンスはブルーノートならではですよね!特にロゴの入り方のセンスは抜群ですね。