67camper's Blog

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2回目の沈黙・隠遁生活から復活の狼煙をあげたロリンズ

2011-12-30 04:53:14 | jazz & vocal

The Bridge/Sonny Rollins
(RCA PG-23, jp.reissue)

 昨日のデックスに続いて,テナーサックス奏者を行きましょう!今日はロリンズです。歴史的名盤,サキコロは揺るぎない最高傑作でしょうが、これに続くアルバムは何でしょう?"Way Out West", "Village Vanguard", "Affie"あたりがあがるのでしょうか???個人的にはこの第2群にぜひとも入れたいのが,以前にアップした"Contemporary Leaders"と本日アップの「橋」です。ご存知のようにロリンズは引退と再起を繰り返したプレイヤーとして知られています。このアルバムは59年8月の2回目の活動中止からの復活を高らかに誇示した作品です。勿論,「橋」とはイーストリバーにかかりマンハッタンのロウアーイーストサイドとブルックリンのウィリアムスバーグを結ぶウィリアムズバーグ橋のことですよね。隠遁中にこの橋梁上で来る日も来る日もテナーサックスの練習に精を出したことで知られていますよね。

 さて、編成はロリンズお得意のピアノレスです。ここでは従来のトリオではなく,ジム・ホールのギターを入れておりこれがKEYですね。抜群のコードワークでロリンズに絡む演奏がいいですよね。豪放にしかもペーソス溢れるロリンズに淡々とリズムを刻んで行くジムのギターが実にサトルで気持ちがいいのです。ジムファンならウンウンと頷くこと間違いなし。ベースはボブ・クランショー,ドラムはベン・ライリー(一部H.T.ソーンダース)がつとめています。再起の覇気溢れるタイトル曲B-1"The  Bridge"もいいですが,A-1の”Without A Song", A-2のWhere Are You", B-2"God Bless The Child"などの唄モノに聴けるゆったりしたプレイはロリンズならではですね。

 所有盤はビクターが1500円で再発した廉価盤です。4半世紀前にNYU(ニューヨーク大学)を1週間ほど訪問したことが一度がありますが,ここもみておきたかったと後悔しています。