先日,一旦入手したモノラルオリジナルのWynton KellyのKelly an Midnite(night)、いやあ~まいりました!!。勿論,みなさんご存知の大名盤!やや騒々しいフィリージョーのドラムが賛否両論ですが基本的にはケリー節爆発の好アルバムですよね。
多くのコレクターズの皆さんが経験があると思うのですが,潜在的にビニルは反りが生じる素材でありターンテーブルに載せた時にトーンアームが上下するのは良くある事だと思います。自分も現在6000枚のコレクションがあるのですが,トーンアームの上下動は良く遭遇します。でもこの現象にはレコード針は比較的よく追随するのではと思っています。さて,画像のモノラルオリジナル盤,意気揚々とA面に針を落とすと, 芯のあるケリーのピアノが充分に楽しめる録音です,さすがオリジナルです!でも悲劇はここから始まりました。B面に針を落とすと振幅5mmでトーンアームが横揺れします。「気のせいか?」と思い聴いていましたがどうもおかしいです。針はトレースして行くのですが、音程が不安定で全くSWINGしません。こんな筈は無いともう1台のステレオカートリッジのついたトーレンスで再発ステレオ盤を聴いてみます。ケリーは快調そのものです。モノ盤のトーンアーム横揺れはB面の最初から最後まで続き,見てると気持ち悪く酔いそうです。音は調律出来てないピアノを弾くケリー,吐きそうになります。エンディングのコードなどチョーキングしたギターのようです。滅多にないですが,プレス時のセンターずれです!!!これ,皆さん経験ないでしょう?ご存知のようにメロディ楽器がピアノだけのトリオ盤,それも何度も聞き込んだ一枚だけにすぐに異常に気づきます。シカゴのVee Jay社,プレスもいい加減なものですね。おそらく,このアルバムには他に何枚かセンターずれがあるのではと想像します。
さすがに,レコードショップに連絡し返金してもらいました。Kelly At Midniteのモノラルオリジナルは購入時,注意が必要ですよ!見ただけでは絶対わかりませんから・・・。