
Tamba Trio/Tamba Trio
(Philips P 632.129 L)
(Philips P 632.129 L)
ボッサのトリオと言うと、ジャズのピアノトリオとは少し違ってベースやドラムスにソロスペースが与えられる事はほとんどありませんよね。こういったボッサトリオの元になったのが本日アップのTamba Trioかもしれませんね。ルイス・エサ(p)が引っ張るトリオなのですが、あとの2人はベベート(b, fl)とエルシオ・ミリート(ds)です。スピード感溢れる軽いタッチのエサのピアノ、べべートのソフトながら海の上を吹き抜ける風のようなフルートそしてベベートを中心としてモダンで器楽的コーラス、スイング感あふれるミリートのリズムも申し分ない。客演したドゥルヴァル・フェレイラのギターも見事です。彼らのデビュー盤であり、当時のボッサノバの環境からいうとかなり、前衛的だった事でしょう。
どこかのサイトで読んだ記憶がありますがA-1"Tamba"は「ジェット機に乗っている感じ」と比喩されていたのを思いだします。彼らのスピード感触れる演奏をあらわしたものに他なりません。ボサノバの美しいアレンジもさることながら、聴いててスリリングで疲れない、そんなアルバムですね。ジャズファンも充分に楽しめると思いますよ。A-4の"Samba de Uma Nota"はジョビンの曲で英語では"One Note Samba"です。このヴァージョンも颯爽としていて好きですね。
所有盤は、ブラジル・フィリップスのモノラルオリジナルです。モノクロカバーに赤字でtamba trioと書かれたカバーもカッコいい!!
昔のログについては、そのときの思いつきで書いてる部分も多く、今となっては印象が変わって感じるようになることも有り全く正反対の矛盾した事を書いてるかも知れません。そのあたりはご容赦くださいね。オリジナル重視という事であえて書き換えてませんので・・・。今後とも宜しくお願いいたします。