Silver's Blue/Horace Silver
(Epic LA16000)
ジャズレコードの中ではカバーが何種類か存在するものがありますよね。多くはオリジナルのカバーがあってlater releaseの時に装丁を変えるかのごとく違うジャケットで再発されたものだと思います。こういった傾向は,prestige(new jazz), verve(norgran, clef), riverside(jazzland)等に多数存在しコレクターの中では悩みのタネでもありますよね。良く知られたカバーでもなかなか巡り会えないエピックと言うレーベルは,個人的には鬼門であることも前に書いたことがありますが、このエピックにもカバーを変えてリリースしたヤツがいますよね。本日アップのホレスの一枚もこんなアルバムの一つです。
演奏は基本的に五重奏団です。Donald Byrd(tp), Hank Mobley(ts), Horace Silver(p), Doug Watkins(b), Art Taylor(ds)の5人が基本で2曲でByrdとTaylorがJoe Gordon(tp), Kenny Clarke(ds)の2人にリプレイスされています。A-1タイトル曲"Slver's Blue"から「これぞシルバー!」というグルービーなプレイが聴かれます。「やっぱりハードバップ、王道やね!」と感じてしまう演奏です。バード,モブレイのフロント陣も良く唄っています。この頃のモブレイはもっさりとして好みは別れるところでしょう。バラードが今ひとつの風評のシルバーですが"How Long Has This Been Going On"などその噂を払拭するかのようなプレイです。ラテンリズムを使った「夜は千の眼を持つ(変な訳?)」等,最も得意とする曲調で楽しめますね。
さて、このアルバムにはジャケ違いで、上のようなカバーのアルバムも存在しますよね。自分のは,良くある方のタイトルをもじったカラーのイエローラベルブラックファンのモノラル盤なのですが,一体どっちがファーストカバーなのでしょう・・・???
よくいう額縁ジャケットでミゾあり。
上の写真はLA16000(1959)でセカンド。
で、よろしいと思います。
よくわかりました。
その話しを聞くと,ますますオリジナルが欲しくなりました。知れば知るほど,お金がかかるこの世界です(涙)。とほほ。