Sonny Stitt Plays At The D.J. Lounge /Sonny Stitt (Argo LPS 683)
大体においてジャズレコードのジャケットって言うのはタイトルとリーダー名があって、裏面にパーソネル、曲名、録音データや簡単な解説がついているのが一般的ですよね。まあ、外国盤を買ってもつたない英語力で何とか解説を読んだりしてアルバムのことやメンバー、演奏曲、鑑賞ポイントなんてのを知る訳ですが、タイトルとリーダーしか記載されていないアルバムというのもそうそうあるものではありません。ジャケットの写真やデザインが好きでついつい購入しても何も情報がないというのは結構辛いものがあります。
本日アップのSonny Stittのアーゴ盤ですが、パーソネル、曲名(かろうじてセンターレーベルに記載されている)はジャケからは全く不明なのです。インターネットで検索してやっとわかりましたがこれがまた無名のミュージシャンでほぼないに等しいデータです。タイトルは「DJラウンジのSonny Stitt」と記載されているだけなのです。ジャケデザインは可もなく不可もなくですが、聴いてみたいと思っていた一枚でした。DJラウンジというのはどうやらシカゴにあったクラブのようですが、ライブ盤かと思いきや拍手もなしでスタジオ録音かと推察します。メンバーはネットの資料によればSonny Stitt(as, ts), John Board(ts), Edward Buster(org), Jack Shelton(ds)の4人です。Stitt以外の3人がこのクラブ専属ミュージシャンでそれにStittが客演した格好での録音のようです。Stittについては、もはや説明の余地はないでしょう。パーカーの陰と言われた、サキソフォン奏者です。Boardは無名ですがシカゴテナーの一人で、グリフィンやアモンズばりのサックスを演奏します。時にはStittのサックスとバトル状態になったりしてそれなりに楽しめます。演奏曲はStittのオリジナルが3曲、スタンダードが3曲の構成で、ブルースの旨さを示したA-1"McKle"も良いですが、個人的には唄心を感じるA-3"Blue Moon", B-2"I'm In The Mood For Love"が好きですよね。
裏ジャケも手抜きとしか言いようがない表の色抜き版そのままって感じです。全く、パーソネル、曲名の記載、解説すらありません。所有盤はCadetによる再発輸入盤で一部カットが入っています。以前に表もモノクロで作成された盤を点灯で見たことがあったのですが、Stittの横顔がこんな多色刷りになっているの全く知らなかった一枚です。そういえば、バリーハリスのアーゴ盤にもこんなモノクロジャケがありました。カデットでの再発時に手抜きをされたのでしょうかねぇ・・・?国内盤なら絶対的に忠実にジャケを作成するんですがねぇ・・・。
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