Norman Granz' Jam Session vol.1/Various Artists
(Verve MV2530, jp. reissue)
かつてジャズレコードレーベルはこぞってジャムセッションを録音して来ましたが最近はこんなスタイルのアルバムが製作されることはほとんどないと思います。各プレイヤーが個性重視になりすぎて,リスナーはそのコンセプトを理解しようとして賢明に対峙する。一方かつてのジャムセッションはそんな肩肘張った姿勢は全く不要だし純粋に各プレイヤーのアドリブを次から次へと楽しんで行けるのがいいですよね。ノーグラン~クレフ~ヴァーブ~パブロというラインではJATPが有名ですよね。本日はこの第一弾とも言える"Norman Granz' Jam Session vol.1"をアップいたします。
とにかくメンバーが素晴らしい。テナーがPhilip Philips, Ben Webster, アルトがCharlie Parker, Johnny Hodges, Benny Carter, トランペットがCharlie Shavers, リズムセクションはBarney Kessel, Oscar Peterson, Ray Brow, JC Heardの面々です。52年録音ですから,当時はビッグネームではなかった筈ですがこんなビッグなメンバーが一同に会したジャムを企画録音したグランツのカリスマ性を感じます。A面"Jam Blues"一曲。B面はバラードメドレイというグランツお得意の構成です。メンバー各々のプレイの素晴らしさは説明不要ですが,キラリと光るバードのプレイはいつも圧倒的です,B面ではケッセルの"All The Things You Are" に連続した形で始まる"Dearly Beloved"の唄心溢れるプレイはさすがですね。個人的に好きな,ホッジス,ベン,ベニーカーターのプレイが聴けるのもいいですね。
所有盤はポリドール再発盤です。純粋にリラックスして楽しめるジャズ。やっぱりこういうのが本質なのかも知れませんね。
こういったラフで大らかな作りはいかにも50年代らしくて良いですよね。現代では考えられない、コンセプトなんか関係ねえっという感じでしょうか(笑)
バラードメドレーが秀逸ですよね。メドレーの中で時折ハッとする瞬間があってそれがパーカーだったりするので・・・流石ですね!
たまに聴くといいですね。
録音も思ったよりいいですし,名手のプレイはさすがです。安心して聴けますね!
JATPセッションの第1集・・・内容もジャケも最高です。3大アルト(たしかこの3人をそう呼んでいた・・・と思う)と2テナー、1トランペットと管楽器が5人も!しかし・・・自然ににじみ出てくるそれぞれの個性が楽しめるから、まったく厭きない。
JATPのセッションもの~B0Xも入れるとたぶん・・・vol.17まで出ているのだけど、このvol.1 は、camperさん仰るように≪録音がいい≫と感じてます。レイ・ブラウンのベースもこの時期の録音としては、太く大きく聞こえるように思います。
録音いいですよね。17集まであるのですね。うちにも何枚かありますが、かなり歯抜けです。
OPのリズムセクション、手堅いですよね。どんなソロイストにもピッタリサポートして行きます!
3大アルト,いろいろ異論があるかも知れません。個人的には,BIRD別格,3人はカーター、ホッジスとウィリー・スミスですね。
いいですよねぇ。ジャム・セッション。
こういうのがジャズの本来の楽しさかも知れません。
LPでも買いなおしたいです。
CDには、そんなお徳用ボックスがあるのですね。全く知りませんでした。古い録音では,状態が気になるところですが、このアルバムは大変良くとれていますよね。なんの構えもいらないリラックスしたセッション、おっしゃるとおりのジャズの本来の楽しさが伝わりますね。