Soulville/Ben Webster
(Verve MV4016 jp.reissue)
レイブラウンのピチカートとハーブエリスのブルースギターが導くイントロを受けてススス~と独特のサブトーンでテナーが入り込んで来ると一発でベン・ウェブスターとわかるサウンドこそベンの最大の魅力です。エリントンの100万ドルのサックスセクションを形成することで,名声を築いたエリントニアンの代表的テナーサックス奏者ですよね。アルトのホッジス,カーネイのバリトンと肩を並べて吹奏するためには,かなりの音量と特徴的なサウンドの質が求められたことは想像に難くないですよね。ベンのビッグトーンと独特のサブトーンこそが,彼の最大の魅力であり特徴ですね。本日は57年LA録音の有名盤"Soulville"をアップいたします。
演奏は5重奏団編成でBen Webster(ts), Oscar Peterson(p), Ray Brown(b), Herb Ellis(g), Stan Levey(ds)の名手揃い!悪い訳がない。ポリドールがVERVEを1500円で大量に再発した時の一枚です。このログの最初の一節は,タイトル曲であるベンの自作ブルース"Soulville"の出だしを表したものです。ブルースはこうでなきゃいけない。勿論,唄モノの上手さも半端じゃないです。Aラスの"Time On My Hands"やB-2”Where Are You"に聴けるバラードプレイはメロディックで良く唄うスタイルが示されていてまさに男のバラードですね。B面の他のスタンダード,“ラバカン”, "Makin' Whoopee", "Ill Wind"も捨て難いですね。OPトリオのバッキングがリラックスしていていうことなしですね。SJゴールドディスクも頷けますね。
所有盤は前述のように国内再発廉価盤です。FROGの愛称そのままの大迫力のポートレイトです。学生時代にパチンコに勝っては一枚ずつ買い足した思い出深い一枚でもあります。
この「Soulville」~こちらもポリドール国内盤でガマン中です(笑)
≪レイブラウンのピチカートとハーブエリスのブルースギターが導くイントロを受けてススス~と独特のサブトーンでテナーが入り込んで来ると一発でベン・ウェブスターとわかるサウンド≫≪ブルースはこうでなきゃいけない≫
~camperさんのこの描写は実にいいですね。嬉しくなります。
オリジナルは多分「Verve inc.黒トランペッター」でしょう・・・欲しいですね(笑)
自分もこのアルバムを聴いたのは20代前半でした。当然ジャズのサックスを聴いて行くと,わからないコルトレーンに始まり(至上の愛),ロリンズ(サキコロ)で「これじゃ!」と感動し、ベンに行った頃にはサックスはいろんな音色があるもんだと感心し,むしろ好きになりましたね。ベニー・ゴルソンにちかいなぁと思ったのが第一印象ですね。コルトレーン,ロリンズから古いところ,あたらしいところへとせめていきましたからゴルソン⇒ベンという、歴史を逆行する流れで聴いて行った訳です。ベンの影響がゴルソンにあるのか?って勝手の想像して、聴き漁ったあの頃が懐かしいですね。
このA-1のブルース,大好きですね。最初は,エリスの妙に歪んだギターが余り好きじゃなかったですが,ブルースになると途端のピーターソンが良くなります。この頃の,VERVEの録音はリズムセクションはOPがらみが多いですよね。いろんな、スタイルで秀でたOPですが、OPの演奏するブルース,いつ聴いてもいいです。
オリジに遭遇したことがあまりない気がするのですが,自分だけでしょうか???