Out Of The Storm/Ed Thigpen
(Verve V-8683)
オスカー・ピーターソン・トリオは親分オスカーがグイグイと引っ張るピアノトリオの代表的存在で、親分以外のレイ・ブラウンのベースとエド・シグペンのドラムと言う心憎いサポートが聴けるトリオです。このトリオのアルバムに「プリーズ・リクエスト」という超有名盤がありますが、恐らくこのアルバムがシグペンのトラムに触れた最初の一枚であったと記憶しています。記憶が間違っていなければですが、オーディオチェックレコードとして有名で高音部はこのシグペンのシンバル音でチェックするのがよいとされていたように思います。
本日はこのシグペンのリーダーアルバムです。主役に回るとしつこい出来になるドラマーのリーダーアルバムですが、脇を固めるClark Terry(tp), Kenny Burrell(g), Herbie Hancock(p), Ron Carter(b)とリーダーを食いそうな人選が功を奏したのかシグペンがさほど前面に出ず、メンバーの個性的なソロを楽しめるアルバムに仕上がっています。特に、フリー的に始まり各人の最高のソロが聴けるA-3のタイトル曲"Out Of The Storm"が最高ですね。
所有盤はT字VerveのMGM、モノラル盤です。サイドメンとしてはオスカー・ピーターソン・トリオで膨大なアルバムがありますし、ビリー・テイラー・トリオでもレギュラードラマーを務めた事があり録音自体は多いですよね。リーダー盤となるとこれしか知らないのですが(知らないだけかなぁ・・・)名手の数少ないリーダー盤なので貴重ですね。
シグペンといえばOPトリオでの参加盤しか思いつかないのですが、こんな珍盤?があったのですね!確か90年頃国内盤LPででた記憶あるのですが買い逃してしまいました。なんといってもこの豪華なメンバーで、音が想像出来ません(笑)何となくB・ブルックマイヤー&フレンド的な人選にも思えましたが・・。
音質も抜群のようですね。見つけたらゲットしたいと思います。
ついにこんなところまで登場させてしまいました。
シグペンといえばOPトリオでの参加盤しか思いつかないのが普通ですよ!
とはいえ、決してフロントを食わない慎ましいドラミングを良しと思っている方は多い筈ですよ。
いい脇役ですよね。
他の人の演奏は水準以上と思います。
1960年代のヴァーヴ、A&Mのハンコック好きなら持っていても損はないかと・・・
70年にもう聴かれていたのですか?!!
凄い!
この年、大阪万博が開催されたのですが、両親が連れて行ってくれなかった無念さが甦りますね。
A&Mやセベスキーが入ったVERVEとは一線を画しているように思うのですが・・・。