New Vibe Man In Town/Gary Burton
(RCA LPM-2420)
(RCA LPM-2420)
ゲイリー・バートンと聴くとチック・コリアやキース・ジャッレットとのプレイを思い起こす方が多く,ハードバップ好きにはやや敬遠される向きもあろうか と思います。彼は,インディアナの生まれで元々はマリンバのプレーヤーだったようです。早くから,バイブラフォンをプレイするのですがミルト・ジャクソン やライオネル・ハンプトンのような先輩のほとんど影響をうけずにスタイルを確立していった異色のバイブプレーヤーでもあります。63年にはシアリンググ ループ,64年からはゲッツのクループでプレーしてその名声は確立されたと言えます。その後がラリー・コリエル,カーラ・ブレイなどとの共演を経て、皆さ んご存知のクリスタル・サイレンスへと繋がっていきます。最近,小曽根氏などと共演し来日してましたね。最近の演奏は,自分にとっては難解であまり魅力を 感じません。
本日アップのこのRCA盤はタイトルからして初リーダー盤と思いますが,若冠18歳のバートンのストレートアヘッドなスウィングプレイが聴ける好アルバ ムです。その後には,"Who Is Gary Burton?"なるタイトルのアルバムも制作され,メジャーのRCAが肝いりでこのルーキーを売り出した様子が分かりますよね。このアルバムのフロント カバーには"Gary Burton, at age 19, is the most exciting and important new vibraphonist on the jazz scene....."と紹介されています。初リーダー盤のメンバーは敏子のバンドで活躍するベーシストGene Cherico, そしてブルーベックグループからジョーモレロと渋い選択で、彼らの好サポートを得てトリオでプレイしています。"Joy Spring"、"Over The Rainbow", "Like Someone In Love", "You Stepped Out of A Dream"などスタンダードをスウィンギーに演奏するバートンのプレイは後年のものとは異質で好ましいものです。
RCAのモノラル盤でおそらくオリジナルと思います。マレットと鍵盤をもった後ろ姿のカバーもセンスあふれるものですね。
70年代以降のLP殆ど持ってないもので必然バートンの参加作も・・おそらくないのではと思います。ジャズ喫茶では聴きましたけどね。
このLPの存在は知ってましたが未入手です。確か国内再発もありましたよね。シンプルな面子で曲も私の好きなの多いしカバーも秀逸・・これまたゲットしたい一品です!
jazz喫茶ではチック・コリアとのコラボが頻繁にかかってましたよね!
この時代からGETZのバンドにいた頃までのバートンが好きですね。
カバーもなかなかイカしてます。国内盤も出てるんですね。知りませんでした。