Softly As A Summer Breeze/Jimmy Smith
(Blue Note BST84200)
(Blue Note BST84200)
ブルーノートの4200番、番号もキリ番!
スミスはこのレーベルにたくさんの吹き込みがありますが、スミスの中では最も好きなアルバムです。
初めてこのLPを聞いたのは、今はなき新宿東口を出て地下に細い階段を下りていった所にあったビザールと言うジャズ喫茶でした。もう27-8年前のこと です。このジャズ喫茶は、轟音とも言える音量でモダンジャズを聞かせる店でした。当時、流行していたフュージョンなど全くかからないお気に入りの店でし た。場所柄、いつも客が多く、コーヒーとタバコを相手に隣の他人のことは気にせず真剣にジャズと対峙していました。その轟音たるや、すごいものでコーヒー に入れるミルクは顔の前でウエイトレスがピッチャーを”入れますか”と無言で上方に動かすジェスチャーがあるのみで、店内は暗く、この瞬間を逃すとブラッ クでお世辞にもうまいとは言えないコーヒーを飲まなくてはならなくなるというお店でした。
ここでかかったこのスミスのアルバムは、ケニーバレルのシングルトーンとスミスのオルガン音が厚く、絶妙なからみと小編成ですが迫力を感じ ました。モンクの曲ではプィリージョーのドラムがあおります。カバーはスミスが傘をさして大写しに微笑んでいるもので、その色合いもとても好ましく、いつ か入手したいと思わせるものでした。
それから7-8年後になって、京都の中古屋さん(名前も忘れました)で発見しました。NYCでややノイズはあり、カバーも周囲が痛んでいま したが¥7800の大金を投じた思い出があります。その後、日本盤で出ましたが、早く出せよと思ったものでした。入手して自分のシステムで聞くと、ビザー ルほどのすごみは感じず、むしろ地味な印象でしたがケニーバレルとスミスの演奏には大満足です。
ちまたの評価はわかりません。
有名じゃないかもしれないですが、愛すべきアルバムです。
ちょつとしたパーティーでいっしょになった女の子を連れて行ったら、10分で出て行かれたこともありました(笑)、よく行きました。
私はジミー・スミスをそれほど聴かないのですが、このケニー・バレルとの一枚はとても好きで、今でもときおり聴いています。
誰か行ったことがある方がおられるだろうと思ってました。女性をつれて入っても、隣にいても何も聞こえないですよね。10分もてば上出来ですよ。でも連れて行ったバブさん。相当酔っぱらってたのでは?
自分はスミスは好きで、これとモーガンが活躍する"The Sermon","Crazy Baby"がベスト3ですね。