
Blue Train/John Coltrane
(Blue Note BLP1577)
(Blue Note BLP1577)
先日来の東京出張で暫くジャズから遠ざかっていました。水木金土と4日もジャズから離れていると,どんなアルバムもやたら新鮮に聞こえたりします。でもって,久々にコルトレーンを聴いてみようとレコード棚の前にたってみました。コルトレーンと言えば,いわゆる名盤が目白押しでどれにしようかといつも目移りが起こりますが、やっぱりこの唯一のBN盤を引っ張りだしてしまいます。自分にとってコルトレーンのベストオブベストと言えるのがこの盤ですよね。
メンバーについては今更説明の必要もないですが,モーガン,フラー、コルトレーン、ドリュー,チェンバース,プィリー・ジョーというこれ以上ないだろうと言うパーソネルですよね。演奏は何と言っても,タイトル曲と次の"Moment's Notice"を含むA面です。ジャズ喫茶で繰り返し聴いたアルバムですよね。A-1のBlue Trainの出だしの像の雄叫びからなだれ込むように始まるテーマ、続く名前さながらの蒸気機関車を思わせるグイグイと牽引して行くようなコルトレーンのソロはいつ聴いても圧倒的です。セカンドリフをバックに細かいフレーズを連発するコルトレーンの素晴らしさには脱帽ですよね。そして各自の個性爆発のソロへと展開していきますが、中でもモーガンの唄心溢れるブリリアントなソロにもニンマリするはずですね。A-2のMoment's Noticeも佳曲で、その後もコルトレーンを代表するチューンとして後のアーティストに引き継がれて行きますが、このオリジナルの演奏も圧倒的です。BNを代表する一枚,コルトレーンを代表する一枚、ひいてはハードバップを代表する一枚というジャズ史上に残る完成度の高い盤ですよね。B面も悪くないですが,このアルバムに関しては絶対A面でしょうね。
所有盤はリバティのモノラル盤です。超有名盤で何度も再発が繰り返されており,皆さん,それぞれ思い入れのあるアルバムだと思います。また貴重なコメントをお待ちしています。
このアルバム、もちろんコルトレーンも素晴らしいですが、私的にはリー・モーガンです! もう間然することのない出来栄えだと思いますねぇ。歌心とノリの凄さ、荒っぽい突進力! 何度聴いてもシビレます。
完成度の高さからIMPULSE移籍直前の作品と思い込んでいたのですが実はATLANTIC時代より前でPRESTIGEに吹き込んだ初リーダー作と同じ年(1957年)の録音であることに驚かされます。PRESTIGE時代の録音と比べるとあらためてブルーノートのいう会社の取組姿勢には感服します。ただ個人的にはジャム・セッション風のPRESTIGEの一連の作品も大好きですが・・・。
ジャズ喫茶ではあまり聴いた記憶がありません。私が通っていたところでは当時「BALLARD」「&JOHNNY HARTMAN」とドルフィーとの欧州ツアーを記録した海賊盤(HISTORIC PERFORMANCE)ばかりでした。
手持ちは63RD、Rなし、両溝のオリジナル盤です。チリチリする箇所があって買換えたいなと思ったこともありましたが高くなりすぎてとても無理、あきらめました(笑)。
おっしゃるとおりですね。ログ中でも触れましたが,ソロ,リフともにモーガンのイマジネイティブなラッパは最高ですね。自分もモーガンは大好きですね。
すばらしい!!!
自分が好きなコルトレーンはこれ,バラード,ソウルトレイン、ジャイアントステップスです。それ以外も良いでしょうが、やっぱりこの4枚は傑出していますよね。
モード色の強いコルトレーン,神に近づいて(なった?)しまったコルトレーンはやっぱりしんどいですね。
ジャズ喫茶と言っても,自分の行きつけだった新潟フラッシュ道場ではもっぱらこれでしたね。
遂にでましたか!自分は最初このカバーのかっこよさにやられました。この眉間にしわよせ悩むトレーンの表情が何とも良いです。内容はcamperさん仰るとおり文句つけようなしですが、やはり重厚なトレーンに対しきらびやかなモーガンのラッパ・・最高です。Prestigeと比べるとやはりトータル完成度高いです。これもブルーノートマジックか?
自分の私的ベストはコレとGiant Steps,Coltrane(prestige)でしょうか。
そうですね,モダンジャズ史上に燦然と輝く名盤ですね。
コルトレーン,モーガンはじめ全員の熱いソロが聴けますし,曲の良さ,リフのカッコ良さすべてで抜きん出たアルバムと思います。
やっぱりみんな好きなんだ!
このジャケのトレーン,アメちゃんをしゃぶってるのだと聞いたことがありますが,真偽の程や如何に・・・
コルトレーンは飴が好きだったのでしょうか?
初耳です。
そんな気がしないでもないですが?・・・
闇雲にコルトレーン、コルトレーンと叫ぶ私も、このアルバムがコルトレーンのベストオブベストとおっしゃることに、文句を言う訳もありません。
ここで余談を少々、
私は、このアルバムでコルトレーンが「ブルーノート前金にゃんこ持ち逃げ事件」の汚名をはらしたことにも喜びを持って聴いています。(笑)
また、アメちゃんの件ですが、マイルス・グループを離れ、モンクとのセッションをこなしていたこの時期あたりから、つまり酒と薬を止めたときから、とてつもない甘党になったことは有名な話で、そこから来た逸話なのでしょう。
ともかく、今、自宅でなみなみバーボン・ロック4杯目にかかったところ、今晩は「BLUE TRAIN」をラストナンバーに寝ようと思います。
酔っぱらってのコメント、ご容赦下さい。
コルトレーンフリークのバブさんから,ベストオブベストと聞き,自分の耳も捨てたもんじゃないなんて思い,満足しています。
飴のエピソードはそんなことだったのですね。前金はマイルスのマラソンセッションと同じですね。この時代のプレイヤーっていい加減だったのですね。なんか微笑ましいですね。