67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

ジム・ホールのリズムギター

2007-01-14 00:05:54 | jazz & vocal
Western Suite/Jimmy Giuffre
(Atlantic 1330)


 このレコードは、ひょっとお持ちの方がいるでしょうか?レコード屋で見つけても,ジミー・ジュフリーと聴いただけで今回はスルーしておこうと思われるのが一般的ジャズファンの想いではないでしょうか。どうもジュフリーは実験的な事をやっているのか,進歩的な事をやっているのかタコ耳/凡才の自分にはついていけないと言う思いは拭えません。ましてやアルバムタイトルがWestern Suite(ウエスタン組曲)と来たモノです!大体,ジャズメンが大風呂敷を拡げて,~組曲(suite)とやったもので面白い物に出くわした経験が皆無なのです。やはり自分の耳があるいは脳みそがフレキシブルでないのでこう言う演奏にはついていけないのでしょう。じゃあ,なんでそんなものアップするか・・・?  

 メンバーがジュフリー(ts, bs, cl)、ボブ・ブルックマイヤー(tb)、ジム・ホール(g)のトリオなのです。これじゃ、期待薄!ベースもドラムもいないんじゃスウィングしないだろうと店頭で見たらまず思うのが当たり前です。しかしアップに値する点はB面のトプシーとブルーモンクの2曲にあります。タイトルともさほど関係あるとも思えないこの2曲のジム・ホールのプレイが個人的にとても好きなのです。メンバーにドラム,ベースはいません。しかしながら、甘い音色のコードストロークで抜群のスィング感を一人で作るジムのリズム・ギター!聴いたらやめられません。ある意味,エヴァンスのアンダーカレントに似てるのですが、相方が完全な管楽器です,和音はでません。これでもジムはソロもやるのですが,ソロよりもトリオをスウィングさせるストローク,ジュフリーのクラリネット,ボブのボントロのバックでの品のいいスウィンギーなリズムギターに唸る筈です。とても地味なアルバムですが,B面は一聴の価値があると思います。  

 アトランティックの再発輸入盤でGreen & Orangeレーベルですが,コーティングのきいたカバー、タイトルに因んだサボテン,アリゾナあたりの抜けるような青い空、周囲のグリーン系のグラデーションとロゴの色使いが抜群です。一見ゴミ盤なのですが隠れ愛聴盤の一枚です。


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23 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ジミー・ジュフリー3 (swan)
2007-01-14 06:46:29
おはようございます。

J・ジュフリー3・・camperさん仰るとおり地味ですよね(笑)BもDsもいないし編成もクラ・ボントロ・ギターですからね。難しい音楽やってんじゃないか?なんて思ったもんです。私は同じAtlanticのTravelin Lightしか持ってないんですが、これが意外や愛聴してるんですよ。ホールのリズムギター良いですね。確かに地味な音ですが時にファンキーでさえあります!カバーも好きだし意外なめっけもんでした。
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Unknown (益満妙)
2007-01-14 08:04:15
おはようございます。

The Jimmy Giuffre 3 特にBob BrookmeyerとJim Hallの変態的編成は地味ですが、面白いんです。

同じ編成で、Giuffreがオーバーダビングしてサウンドを厚くしている実験盤「The Four Brothers Sound」も面白いですよ。うん、「Travelin Light」もいいですね。

弊サイトでのJimmy Giuffre関連コンテンツを、Linkしました。暇なときにでも覗いてみてください。

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Travelin' Light (67camper)
2007-01-14 08:56:21
swanさん,コメントありがとうございます。渋いところもきちんと押さえてますね。ジュフリー,ボブ,ジムのこのトリオはやっぱりかなり異色です。travelin' lightではベースからボブのボントロにかわって、このセットでの最初の録音ですね。このブルックマイヤーを絶賛している方もおられるようですが,やはりセンスなしの自分にはついていけてない感じです。

ところでswanさん、サイケおやじさんから自分のブログがうまく表示されていないというコメントを戴いたのですが(本文がずっと下に表示されているらしいです)どんなでしょう?
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ハーモナイズド・ベースライン (67camper)
2007-01-14 09:06:02
益満妙さん,コメントありがとうございます。
ハーモナイズド・ベースラインって言うんですか。知りませんでした。”ベースラインの上に更に、コードを乗せる”という奏法との事ですが、コードの上にベースラインを絡ませるという通常のアコギの奏法とはまた違うんでしょうね。天才的なプレーヤーはやっぱり違いますね。

ボブのKansas City Revisited (1958)はとてもすきなLPです。別ログにありますので、またどうぞ!
http://blog.goo.ne.jp/67camper/e/b2f27cc58c693dc7ade36fe4cb70a3de
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ジムホール (ジン)
2007-01-14 09:14:17
 2004年6月に高知にジムホールが来た時、彼の作品は2枚しか聴いた事がありませんでしたが、もうこの年じゃ高知に来てくれる事はないだろうと思い、観に行きました。(ジムホール g、スコットコーリー b、ルイスナッシュ ds、)
 しかし、前衛とまでは行かないかもしれませんが、曲調がポップではなく私は、ついていけませんでした。
 正直な所、私にとっては感性的には、ハズレのライブでした。ただ、超高齢とは思えない技術は脱帽でした。(私もボケ予防の為にギターは続けたいと思います。笑)
 ジムホールもそんなスイングするリズムギターを弾くのですね。
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OKです。 (swan)
2007-01-14 09:29:45
3~4日前からそんな状態でしたが今開きましたら直って?ましたね。

これからも楽しみにしてますね!
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絶対聴きたい (ebi)
2007-01-14 09:29:51
おはようございます。
これは絶対聴きたい盤ですね。
リズム隊がいないセッティングでは当然ギターが要なのですが、更にソロを取るときリード楽器たちが何をやってくれるのかが興味があります。
私はよくハーピストとデュオでライブをやるときがあるのですが、ギターソロのときカウンターメロディを吹いてとか、ベースラインをなぞってか頼むのですがJazzを聴かない人にはなかなか理解してもらえないです。
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Unknown (bassclef)
2007-01-14 10:26:39
67camperさん、みなさん、こんにちわ。このジミー・ジェフリー聴いたことないです。camperさんのギターへの拘り~ジム・ホールのバッキングを聴こう!という~を読むと、これは聴いてみたくなってきました(笑)
camperさんのブログの方、当方は普通のwindowsXPですが、やはりこの4~5日か(ジョン・ジェンキンスまで見られた)タイトルのみであとは真っ白でした(笑)下の方に本文があったのかもしれません。おかしいなあ・・・と思ってましたら、本日からは大丈夫ですよ。サイケさんと同じ猫マークですね(笑)
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なおってる?フーッ・・・ (67camper)
2007-01-14 10:27:03
swanさん、早速のreply有り難うございます。
フーッ・・・という感じです。
何が問題なのでしょうでぇ・・・?
また、表示がおかしかったら教えてくださいね。
宜しくです。
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高知ライブ (67camper)
2007-01-14 10:33:28
ジンさん、コメント有り難うございます。あのときのライブ、自分は見送ってしまいました。今、思い返すと行っとけば・・・なんて思っています。もう、高知では生で見れないかもしれませんね。

この時のライブの模様が、益満妙さんのwebにありますよ!高知ではなくその前の今治のライブですが。

ギター、ベース、ドラムですからそれなりにスウィングしてたはずなのですがだめでしたかねぇ?ジンさんのスタイルとは若干はずれてるのかな?なんて思います。
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