Night In Manhattan/Lee Wiley
(Columbia CL6169)
先日のミルドレッド・ベイリーをアップしましたが、この時代を代表する白人シンガーとして人気を2分したのがリー・ワイリーではないでしょうか?ベイリーが肉体的な劣等感を引きずっていたのに対して、このワイリーは洗練されたと都会的雰囲気とノスタルジーが全面に押し出されている感じで、我が国でも人気はベイリーを遥かに凌ぐものと思います。最も有名なのが、このジャケットの"Night In Manahattan"ではないでしょうか?本日はこの10インチ盤をアップいたします。
Night In Manhattan/Lee Wiley
(Columbia CL656, jp reissue)
(Columbia CL656, jp reissue)
また、この12インチ化されたカバーも相当に有名で、このカバーのイメージこそ半世紀前のマンハッタンの雰囲気だろうと思われます。この12インチ盤は「シングズ・ヴィンセント・ユーマンス」、「シングズ・アービン・バーリン」から4曲をくわえて編集されたものです。本日は10インチのマンハッタンのみにスポットをあてて見ますね。
12インチのカバーがマンハッタンの視覚的雰囲気なら、半世紀前のマンハッタンの音はこのワイリーのハスキーボイスであり、やや遠鳴りに聞こえるハケットのトランペットであり、ジョー・ブシュキンのピアノだろうと思います。A面冒頭の"Manhattan"の出だしのブシュキンのピアノを聴くと、この雰囲気に簡単に吸い込まれて行く感じがします。オリジナル10インチのブシュキンの音は粒立ちが素晴らしく12インチ(国内盤再発)ではかなり希薄になりますね。A-2の"I've Got A Crush On You"と続く展開は最高です。B面トップの"Street Of Dreams"の情感こもったボーカルも素晴らしいですね。この曲でのハケットのラッパ、遠くで鳴っているのように聞こえるんですが余計にノスタルジックな効果を上げていて実にいいですね。B-3"Sugar"の文字通りの甘い雰囲気も素晴らしいです。一家に一枚のボーカル史上に残る名盤ですから、皆さん思い入れがあるのではと思います。
所有盤は10インチは赤地にシルバーロゴのコロンビア盤オリジナルです。12インチはCBSソニーが再発した12インチです。どちらのカバーも捨てがたい、超有名カバーの競演ですね!
現在手元に残っているのは2枚。
一枚は今回アップされているパープルジャケットのもの。
もう一枚は全く同じデザインで色がブルー地のものです。
最初はパープルが退色したものかなと思ったのですが、あまりにも均一な色なので、やはり最初からブルーだったのかなと思っています。
12吋盤は国内プレスとUSリイシュー盤を所有しているのですが、これのUSオリジナル盤というのはなかなか出逢えませんね。
やはり、所有しておられましたね。10インチ2種類ですか。
自分はブルーは見た事がありません。
パープルも結構見ますが、パーパルとて、なかなか入手に苦労した一枚です。
おっしゃるように12インチのoriginalは見たことないですよね。こっちの方が希少かも・・・。自分のはもちろん国内盤再発です。
CD手放してからアナログではまだ再入手していません。
いや、再発12インチでもジャケ人気盤なんでしょうが、オリジ10インチジャケは更にいいカヴァーですね。
こういう記事を拝見するとどうしても10インチ盤のほうに惹かれてしまいます。
一家に一枚あってもいいと思うのですが、インスト命の方には「何言ってんだ!」って感じかも知れませんね(笑)。
内容も折り紙付き!、自分は中で紹介したシングス~の2枚の10インチのうちの一枚アービン・バーリンを探してるのですが、なかなか出逢えません。12インチカバーもすばらしいですが、10インチのイラストも最高ですね。
私はこのタイトルを3枚所持しています。表ジャケットはパープルとブルーの2色ですが、裏ジャケット一番下のコロンビア・レコードの宣伝の文言が3枚とも違うのです。文言は①COLUMBIA RECORDS,The World's Largest Library of Long LP
Playing Records ②Enjoy .... COLUMBIA 331/3LP RECORDS ....の二種類ですが、パープル①②、ブルー②となっています。
12インチは6 eyeの物は所持していますが、赤/金のオリジナル・レーベルの物はめったに出会えませんね、あっても高額で取引されているようです。
彼女の10インチでは、昨年やっとリバティー・ミュジック・ショップのコール・ポーター作品集を手に入れることが出来、リバティー盤2作を揃える事が出来ました。
12インチでは、同じく昨年Vディスク(No.705)を手に入れました、音源はコール・ポーター作品集からの2曲でした。Vディスクの材質は、落下傘投下しても割れないように、ビニールなので、78回転ということも幸いしてか、10インチよりもいい音がします。
自分の10インチはパープルで②ということになりますね。ってことはオリジナルじゃないのかなぁ・・・?
まあどうでもいいですが、初期盤という事で・・・
やはり12インチは珍しいのですね。貴重な情報、ありがとうございました。
こんばんは
僕が所有している10inchもグレーパープルのような色のものです。
ebiさんが色違いのブルーを含めて2枚所有されているとは、さすがに凄いと思わされますが、ブルー地のは見た事はありますがパスしてしまいました。
10inch盤のジャケットの地色違いというと、PACIFIC/CHET BAKER QUARTET RUSS FREEMANもややピンクがかったグレー色地のと黄色地の2枚をなぜか所有しているのですが、このジャケットの色の事を某レコード店主に訊ねると全部で4色ぐらいを見た事があるとの話でした。目先を変える為に追加生産した時に色違いで生産させたとしか思えません。どの色も内容的に品質には変わりないと思いますが。
この頃の10inch盤はとにかくジャケットと盤が良い状態のものを探すとなると難儀しますね。
僕はSINGS RVING BERLINを先に入手してVINCENT YOUMANSが後になりました。どちらも盤はまだしも、ジャケットはお世辞にも美品とはいえず我慢できる許容範囲内になんとかとどまっていれる程度の品です。
岡山から連続で熱いコメントありがとうございます。
ジャケットの背景色の違いは、例えばガーランドの"When There Are Grey Skies"のようにピンク(オリジ)とモノクロ(再発)のような物しか知りませんでした。通常は、2ndジャケットとして全く異なる図案が使われるのはプレステッジの常套手段ですよね。ブルーを見つけていても、2ndと判断してスルーしていた可能性大です。
とりあえずゆっくりとIrving Berlinは探してみます。
10、12インチ共にorgは見た事ありません。
米再発のコレクターシリーズと日本盤はワイリーとM.ベイリーを片面ずつに納めた徳用盤しか持っていません。(汗)
何としてでも、特に10インチは絶対欲しいです!!ワイリーのvocalとB.ハケットのメロディックなオブリガードやソロは癒しの極地だと思います。
上のやり取りを見ていると,自分の10インチもオリジナルではない可能性もありますね。
オリジナリティって言うのは本当に難しいですね。
とはいえこの10インチのジャケのイラストは捨て難いですよね。自分は,このアルバムに関してはもううちどめですから・・・(笑)